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あいるの部屋  〜 新着順表示 〜


[196] 刀寿さんとの共作7
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「メリー」


終わらない、じゃれ愛を延々と

朝・昼・晩とも三食いつも
離ればなれでも
パーティーだ

携帯に触れるだけで、僕らは繋がり
おやつどきでも、しゃべりっこするよー


君は僕に、何度も聞く
「私を好き?」



例えば、
港に着かない
豪快な航海
いつまでも大海原をぐるぐる巡る

大部屋では、詩歌読みダービーギャンブルでもいかが?

それぞれのドア
コブシで叩こうとしてんのは誰だい?
でも、それ見て乗り手が増えるから、計画は続行されちゃうワンダー


枯れてからがピーク
紅葉にとける船

まるで動く割烹で、樹木製生かし草花がそのままテラスに咲いて

メインデッキでは、
ナイターシャワーでロマンづくりを補佐
僕ら・チアボーイの出番


海に浮く灯台の明かりの暖色ではじけ飛び

潮騒の咆吼にハーモニーするライブ合唱さ


よしっ、
もう、こうなったら、
やっちゃえ、行っちゃえ
「太平洋ど真ん中ツアー」

空中に浮かぶ旅館で、
皆ではしゃごう

銀河の奥から、おいでと叫ぶキリストが、
仏陀と手を組んで 待ってくれてるらしいから、

メリーなんてもんじゃない、
ベリー・マリー
バリューセットの、
21世紀アドベンチャー・デイズ・アンド・ナイツ


星屑の微熱をうばえ、

星空に虹を懸けるよ


こういうの、全部
カウントダウンのせい

イブまであと20日を切った
ほどよいアプローチの日々


でっかい太陽を海に沈めろ

シャープな月とルンバを踊ろうよ

君も目のきらめきに、とかし込め


どうか来ないで、12月25日
ずっと24日目前までの、“雪待ちぼうけ、カレンダー眺め小僧”で居たい


終わらない、じゃれ合いを 延々とする

師走雪を抱き
白ヒゲをたくわえる

僕ら
顔・見合わせて笑って、

拍手だけのカラオケが、
胸なでて、うれしさそそる


みんなは、互いにお互いを何度も聞く
「私を好き?」

2007/12/04 (Tue)

[195] 文末までの降下
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枕が硬くて寝違えた晩秋


距離を読み違えて
伸ばした手は

掛け違えたボタンの
愛しさを射る




冬に届いて弾ける

ささくれた指は
マフラーを引っ掻くんだ



上手く慣れる予定日は

顔に嘘つきと書き殴って
放棄したい今、光



自動ドアが開くまで待てないボクは

何も残らないことを記す




夕陽が昇る


目覚ましじゃなく寝るためのアラームが唸る



ごめん、あそばせ




枕なしで眠る今日

どーか君に似た淋しさを

2007/11/20 (Tue)

[194] きっと紫
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君が振った右手が
両手で作る蝶々に見えた


月の裏側を目指した嘘は
塗り被せていくうちに
重力を含んで




手のひらの残像が
蝶々だったか忘れた夕刻


溶けたアイスクリーム
手にしがみついてた



常に一定の距離の電線



バイバイで振った
手のひら




蝶々逃がした澄空




虫取り網を
持たないボクは


その手をやっと捕まえる

2007/11/09 (Fri)

[193] 刀寿さんとの共作6
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「万物創世記」

言ったからにはしなきゃ
身から出たサビ

くちさきから出たアカ


今じゃどれほど
調和が取れてんのかな


ぼくらの、へべれけ・詩形での酔っぱらいかた


顔は見えないにしても、手は繋げてる」


このちっぽけな一歩から
真似する世界のリズムが
ハートとらえ、
みんなに招かれて
液晶上に集まるのさ


都会の水じゃ手も洗えないよ、

と涙で手を洗わないでよ

それボク、やだよ


胸の中のカクテルを移してあげよっか?

左右交互に差し違えるように

合わせる胸板
シェイク
ユーエンドミー


排気ガスじゃ息も吸えないよと

長いキッスを繰り返さないでよ

肩で息する首筋にぶら下がる
回らぬ呂律


血色悪いと罵り合い、


ピンクと青の薔薇を
それぞれが、ちぎれば

残った棘・握って、
向き直り、



やっと
二足歩行に成ったばかり

空いた両手は
抱き合うことを知ったよ

誇らしげに頬っぺの笑み
胸に刺し合う誓い


ゆくゆくは

金婚式で、
乗る自動車も、
二輪車から三を経て、
四輪駆動へ

グルグル変身しながら転がろう


そんなシナリオ



ダイナソー・ロボ


もう一度、
肩の皮膚こすってくんない?

あうんの仲でも、痒みは分かりにくい
でも、
そこを何とかしないか?


新人連合にとって、
ぼくら、
お節介ロボット・
お助け号になりたい


愛し合わなきゃな

君がゆうべ
頬杖してた

恥がゆさが残ってて、
どうも気になるのさ。

これからは、
偽(エセ)ハラ切りを

続けざまに
ホールド・カット


僕の何もかもを
見せた人になってよ

君の中の本当の君よ


君らしい君が
君じゃない君と、
二人交互に

僕に寄ってたかって
色んな手で
ハートくれる



君の声だけしか聞けないロボット


錆び付くまで
泣きわめき、

がらくた化


君との帰り道
遠回り

下校拒否


そんな昔から決まってたシナリオを

わけあおうよ

2007/11/12 (Mon)

[192] マイナーコード
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キスをせがむ様に
強引な今日は
嫌々あしたを迎える


極端な濃淡
黒と白


好きな歌が一緒
使い慣れないコード進行

創造した無色未来が
首でも吊って
早く楽になってくれ


腐脳と抗争
思い出と決闘
串刺しのハーモニクス


パンチ効いた現状

足かせ外すのは誰

手放したのは誰


砂脳に水をあげてよ
ネガティブ雨脳


閉じこもるための音楽


勃起した心は
差し込むところが無くて
アンプの暗部に突っ込む

今日の空と
君のネイルが重なってる


思いついてたメロディを

忘れた、いま




思いつきで唄った歌を

君が好きだと言った

2007/11/02 (Fri)

[191] だいだい乙女
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目先に沸いて出る

夕暮れの憂鬱を
吸い込まないように


下ばかり向いて
こんにちまで





束縛するもの


その斜光の中に
初めて自由を見つけて



自由を求める歌には

刃向かえばネバーランド



かなしみが

ちらばっているなら

壊しににいくから




みんな
小さな願い事
量産型


ボクが
毎日出勤する
サンタクロースになる






視界の隅に映る

橙の月は

浅い夜を唄っているんだ




空を仰ぎすぎて倒れた





君は知ってる?

君が誰なのか






涙が人を
枯らしてしまうよ




始まりの次は終わりって

決めたのは誰?






真実の色は
脱ぎ捨てたままさ

遠ざかる




手はふらないよ








目の模様ですら
溶け出して


ありのままを
映していたのに




唐突に走り出したくなる
夕刻




世の中の摂理だとか

けちらして





目に映らないものだけを
信じたいんだ




堅苦しい
痛みを引きずって

それでも笑って



群れからはぐれずに
必死なのさ






君が誰なのかも


始まりも
終わりも





限りなく透明なまま





真っ直ぐに見上げたら

涙が零れないことを
知りました

2007/10/22 (Mon)

[190] 踏み出したブーツの裏側で
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日記の終わりの

ピリオドは


あまりに冷たすぎるから


目をとじ
耳で生きてゆこう






人の心が
降るでしょう。



洪水はまぬがれません。



傘もささずに
受け止めましょう。





天気予報は外れて
異常気象が当たりまえ




ぜんぶ
にじんでしまえよ。




滲んで
滲んで
滲んで









それでも
消えないものが欲しいの







後悔という名の枷は

また時を傷つけるよ






想いの降る街で


去った過ちを
ボクを引っ張って





想いの降る街で

ボクは
目を開こうとしているよ




雨は
落ちて来るものなのに


手を
伸ばそうとしているよ






ボクの
見えないところでは


すっかり
晴れているというのに

2007/10/02 (Tue)

[189] 青春は柑橘
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偏見オンリー
世界の仮装秩序を
ゆっくりと乱して



華奢な喉が言うの



ふぁっく ゆー




非常に麗しき美獣
ご無沙汰な感情論

幸福願望論



飛ぶ鳥落とす
君の言葉

星座は射手座




あの鐘を壊すのはボク


これ以上迷い込んだら
痺れてしまうよ



甘酸っぱいより
酸味が強め


心繋いで
握り返して



わざとした遠回り




あれ以上の
近道なかったよね





青春は柑橘




今だってそうさ



ブレーキランプが
後車への警告だと
理解しても




曲がる気なんて


さらさらないの

2007/09/29 (Sat)

[188] sugar stream
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レモンを
楽しむものだから、


砂糖なんて
入れてくれるな。





ルージュなしのキスが

寝起きの眼が

網膜に
ひっぱられるように



ボクは足を
踏み出した高度0センチ



打って変わって
朝目覚めれば
猛毒を吐く新聞紙



人知れず盲目を抱き

投げつけられる冒涜



鳴動したケータイは
硬質な音色で
ボクを呼ぶ慟哭




どこ行った道徳





醒めきった情熱を
冷静だなんて
呼んでくれるな。




寝ぼけ眼は
真空を眺める波長



閉じちゃえば
なんだってミレル

唇の熱、七度二分





夏が、終わる

降り注ぐ夏雨を

君は砂糖と呼んで踊る





踏んでる靴のかかとが
気にならなくなったころ


溶け出した砂糖は
二人を濡らして

2007/08/22 (Wed)

[187] ららるら
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一万光年遅れて
ボクまで届いた光


ボクの声も
一万光年先の星まで届く




吸い込まれたけど

声って
虚空を眺める旅人



こえて

こえて




ららるらら
るらら



せめて隣の君くらいは、



ららるらら
るらら




向き合えなかった
あの日くらいは、



ららるらら
るらら



ついさっき
零れた何かは、



ららるらら
るらら




一秒先のボクに向けて。





るらら




太陽や月を
うまく模写できないけど

ボクの涙は雨に
よく似ているよ。


今飛び立っていった
羽音は聞こえないけど




はねて

はねて




ららるらら
るらら




もう消えちゃった
足跡くらいは、



ららるらら
るらら




ひとりぼっちの
サンダルくらいは、




ららるらら
るらら




抱き寄せた水面の
キラキラだとか、




ららるらら
るらら




一秒先のまだ見ぬ景色へ



るらら





ボクはいないけど
声は走るよ



君もいないけど
君に届くよう




地球の自転の
加速に任せて



もすこし
唄っておこーかと想うよ

2007/08/09 (Thu)
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