詩人:あいる | [投票][得票][編集] |
割れてしまっている
風船に
それでも
息を吹き込むボクら
何処にも逝けず陽が暮れる
張り裂けそうになって
張り裂けてしまえば
いいなんてさ
放棄した理想郷
一方通行の愛撫じゃ
未来を感じない
未熟な二人を
大人っていう
生きものが嘲り笑う
何も
わかっちゃいないんだって
いくらでも笑えよ
世界は
ボクらを笑わなかった
もう迷わなくていいんだね
風の船がなくたって
ボクら二人で歩けるんだ
ボクら命は限られてても
愛しあったことは
変わらないんだ
何処にでも行ける陽が昇る
また人になれるのならさ
きっと君に逢いにいくよ。