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あいるの部屋


[148] 夢飼いの忘却
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めでたし
めでたし
のこない物語


素敵な日があっても
ボクはダメな奴だからさ


弱虫の上へ移住する
胸を張れない
夢飼い一人




足跡の残らない生き方
望んだのはボクなのに





なんでとてもとても淋しい





孤独な夢は放牧させた
勝手には
育っちゃくれなくて
胸の晴れない
夢飼い人



雑草の生え散らかした
淋しさの上で
風にたゆたう草になった


どうしてだろ




とてもとても淋しいんだよ



だから流行りの奇跡に
期待しちゃいけない
ハッピーエンドは
やってこないんだから



何ページ捲ったって
最後には泣くんでしょ



しおりを挟む手前思いつく



最後のページを破くのさ

好きなように生きるのさ




吟遊詩人のように
寝っころがって



また読み直そう



ボクはダメな奴だからさ。



今度は笑いながら言ってら



何度繰り返しても
足跡を辿る
人生は送らないよ
さぁ靴底をすり減らそう





なんだか
読んでいるボクまで
眠くなってきたよ
夢飼いの忘却




そよ風で捲れたページに


花畑に埋もれるように
眠る奴がいた





ボクに向かって

ピースしてら



やっぱりね
とてもとても幸せなんだ




そよ風は出口を探している

2007/01/10 (Wed)

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