詩人:あいる | [投票][得票][編集] |
それだけでは
どんな価値か
わかんなくてさ
方向性のない
衝動がうずくまるんだ
不規則にチョイスされて
できあがるのは
いたって単純思考回路
縁の下の力もちに
疲れちゃって
シャッフルされた頭に
活性はなくてさ
個性って言葉に
固執してたのさ
シンデレラは
わざと靴を
脱ぎ捨てていたら?
夢をみれない
つまらないボク
それだけでは
どんな価値か
わかんなくてさ
結末ばかり気にしてさ
向かい風で
ようやく帰ってきた
視野の広さ
ゆっくりと回りだす
少しだけ無茶して
暮らしていこーよ
キッカケを
待ってるだけなんて
楽しみの火種が
消えちゃうよ
近所の野良犬に
ダンゴをあげて散歩に誘う
キジとサルはいないけど
倒すべく敵もいないけど
野良もすぐに
いなくなったけど
どうやって
生きていけばいいか
わからなかったけど
今、受けてる風は確かに
ボクだけのもんで
ボクが起こした風であって
時速3、4キロに
物語が詰まってた
プロペラ。
それだけでは
どんな価値か
わかんなくてさ
周りからのキッカケを
待ってるだけでは
とてもつまらなくてさ
昔々って
言い伝えられるくらいまで
もっと楽しく
暮らしたいのさ
時速3、4キロに
ボクってやつが詰まってた
価値なんてのに
結局興味はなくてさ。
ボクは
笑って過ごしたいのさ。
野良犬が尻尾を振って
帰ってきた
起こした風は
いつか追い風になるよ。