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あいるの部屋


[306] 二束散文
詩人:あいる [投票][編集]

悲しみを束ねたのが
その花束なら
ボクの言葉など二束散文

枯らすのはいつだって
ボクのほう
また何かの種を蒔くからいいのよ

君をひき止める1秒の
息を引き取る日常の

そのどれもが悲劇か喜劇か
ただ今日の空もいつも通りだ

摘むのはいつだって君のほう
今日も水を撒くからピントを

合わせないで見える虹を
追いかけた
日々を聞き取るリビドー

平凡を束ねたのが
その花束なら
ボクの声など二束三文

花の名前は知らないけれど
綺麗だって言う君は綺麗だ

2025/05/14 (Wed)

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