詩人:柚樹 | [投票][編集] |
夢程甘いモノは無くて
嘘程心地良いモノは無い
空想に生き
夢想を語り
ただ
この躰に悦びを求めるだけ
偽りを重ねる程それが真実になって
真実が嘘で
嘘が真実
こんな僕を壊そうとする君の腕が
今となっては心地良く
例え遠い地の果てに捨てられようとも
最後まで僕は 君の側に
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空が太陽を忘れぬように
月が星を忘れぬように
私は貴方を忘れ無い。
貴方はあの日
行ってしまった
貴方はあの日
消えてしまった
もう此処には居ない貴方
私を置いて行ってしまった貴方
それでも
今でも愛してるから
私は貴方を忘れ無い
貴方の全てが
忘れ得ぬもの。
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翼もがれて
地に落とされて
それでも生きようと足掻いて
この肉体(からだ)から流れ出す
紅い液体に恍惚として
背(せな)の痛みなど忘れて
濡れた腕(かいな)で
深紅に染まった羽根を抱(いだ)いて
『そのうちまた飛べる』と信じこんで
そのまま
全身が訴える眠気に意識を失って
そのまま
そのまま。
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泣いて
泣いて
泣いて
泣いて
泣きながら
貴方の残像を掻き抱くように集めて
この両手に閉じ込めたよ
この胸に
閉じ込めるよ。
いつか貴方のように
笑って見せるけど
今はお願い
Please allow me cry..
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傾城は
殺し文句でやみつかせ
つかせのつもりが
つかせられ
京都六条三筋町
一度入れば出られない
騙し騙され夢と化す
惚れるは地獄
られるも地獄
色が無くては
生きてもゆけぬ
生きてもゆけぬ。
詩人:柚樹 | [投票][編集] |
見返りを求める愛を
愛と呼ぶのは僕で
見返りなど最初から見ていない愛を
愛と呼ぶのが君
落ちてゆく日射しの中で
君から受け取って来た無償の愛を失って
僕は初めて君に
あふれんばかりの無償の愛を
この気持ちへの見返りなど
もう二度と求めない
だから
ただ其処に生きて居て
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地平線に浮かぶ
橙色の満月が
ゆっくりと
ゆっくりと
滲んでゆく。
すき とか
きらい とかじゃなくて
だいじ だから
あいしてる から
だから
さよなら って
言ったんだよ。
月はもう
地平線に浮かんではいないけど
やっぱりまだ
ゆらゆら
滲んでいた。
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いつか当たり前に別れがくるから
今を大事に
大事に生きよう
この国に生まれた
この時代(とき)を生きた
そんな全ての偶然はいつか
ひとつの奇跡を生むよ
確かに
一瞬全てを疑った
一瞬運命を信じた
それが
君と出会えた奇跡。