詩人:柚樹 | [投票][編集] |
君の背中に見える
その真ッ白な羽根
そう、天使のとかじゃなくてさ
うん、とても綺麗な蝶の
僕はそれが欲しいんだ
そう、とっても
それをむしり取って
引き裂いて
君の血で真ッ赤に染めて
ピンで壁に留めてさ
朝晩毎日
キスをしたいくらいにね
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削除しますか?
その言葉に
頷いて
YESを選ぶのが
怖い。
いつか当たり前に
僕の記憶から
君の思い出が
君の笑顔が
君の声が
君の体温が
全部
だんだん
消えていって
いつかこの想いさえも
削除されてしまう
そんな気がする。
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きらきらしいものは
目鼻立ちの整った人。
動作が優しげで
手つきが美しい人。
ビー玉。
おはじき。
江戸切り子。
様々な色の硝子。
何かを憧れるように見つめる
少女の瞳。
沈み掛けた太陽。
少し傾いた弓張り月。
ちかちか光る
小さな星たち。
そしてなにより
大好きな人の為に流す
この涙。
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ゆっくりゆっくり
馬車は走り出す
たてがみの美しい
馬に引かれて
ゆっくりゆっくり
白馬は走り出す
体をゆらゆらと
上下させながら
ゆっくりゆっくり
大地は廻り始める
バンドネオンの奏でる
切なげなワルツに乗って
くるくる と。
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空が綺麗
そう君は言ったね
空が綺麗
そう言って君は
最高の笑顔で笑ったけど
僕は一緒には
笑えなかったんだ
君と別れる日が
すぐ近くに在ることに気付いて
泣いてたから。
詩人:柚樹 | [投票][編集] |
走れ
銃を握りしめ
叫べ
剣を振りかざして
歌え
自由の歌を
歌え
大砲のメロディーに載せて
革命の歌を
歌え
それを実は戦争と呼ぶことを
誰も知らない
誰も知らない。
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大丈夫
大丈夫
それだけを心に刻んで
前へ歩くよ。
一緒に居たかった
あと少しだけでも
一緒に居たかった
出会ったのは
嬉しい偶然
離れたのは
哀しい必然
それでも
俺は歩くよ
大丈夫
そう言ったお前の声と
あの笑顔だけが
今の俺を動かせる
魔法の言葉
大丈夫
まだ、歩ける。
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大好きだから
手を放したよ
大好きだから
君を捨てたよ
こんなに愛してるのに
僕は君を不幸にするよ
僕が君を殺してしまう
それを知ったから
僕は君を放すよ。
ごめん。