詩人:柚樹 | [投票][編集] |
それくらい
覚悟の上で恋をした
覚悟の上で愛してた
その覚悟は裏切られはしなかったけれど
だけど
愛することで負うリスクの中には
君の死なんか
含まれて無かったのに。
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空は飛べない
あたしは鳥じゃない
海じゃ生きてけない
あたしは魚じゃない
だから走れ
この二本の足で
走って、
走って、
あの坂道を一気に登れたら
あの人に会いに行こう。
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走って
駆け抜けて
そうして未来を見据えたら
今までいた場所から追い風が吹いた
大丈夫
きっと大丈夫
今は居ない君が
そう言って
追い風の行く先に居る気がしたから
スタートの合図で
地面を蹴って、さあ
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君は言った
さよならだね と
そして私の唇に軽く ついばむ様な口づけをして
これが最後だ
そう言っていたのに
言っていたのに
あの日から一年
どうして今更、
いまさら、
私にそんな眼のまま
口づけるのですか
止めてください、、
泣きたくなるから。
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空は青く輝き
光は世界を満たし
緑は優しく茂るけれど
あなたを見る事はできず
あなたを探す事はできず
私は何をしたいのか、
自分でも良く分からない。
あなたはここには居らず
あなたは現世には居らず
泣きたくても、
泣きたくても、、、
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泣きたい気持ちが
空に浮かんで雨になる
心に開いたこの穴が
空に浮かんで月になる
雨が降る日の前の晩、
月は笠を被ったと
一体誰が
言ったんだっけ
言ったんだっけ
泣いても泣いても、
泣きたくても、
泣きたくても、、
ぽかりと開いた胸の風穴はもう
空に流れて天の川に溺れるだけ
溺れるだけ。