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柚樹の部屋  〜 投稿順表示 〜


[61] 乾いた胸の穴
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翼を失くした鳥が
何を思うかが気になった
悲しみか、怒りか

無からは何も生まれない
失う痛みを知るのなら、
いっそ初めから無ければ良かったと


胸を抉る痛みは無限に続く夜を思わせ
泣きたくても
呼びたくても
乾いた胸にポカリと開いた穴からは何も、、


君の名前すら出てこない。

2005/05/07 (Sat)

[62] 人間
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私は
人間が好きなのだよ
穏やかで
優しくて
楽しくて
ときどき怒ったり
悲しかったりする
人間が好きなのだよ

だから
こんな醜い心しか持たない私は嫌いだ

人間ではない
人間ではない
人間になりたい

私は


人間が好きなのだよ。

2005/05/11 (Wed)

[63] embrace
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流れる涙が後悔ならば
それを忘れさせて


強く
もっと強く

抱き締めてよ。

2005/05/11 (Wed)

[64] 愛していると囁いて
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愛していると囁いて
嘘でも良いから囁いて

悔しそうに顔を歪めて
それでも瞳をギラギラ光らせて
血が滲むほど噛み締めたその唇でサ

愛していると囁いて

綺麗な顔を歪ませて
この世で一番憎い者を見るような目で
僕のことを睨み付けたままでも良いからサ

愛していると囁いて
嘘でも良いから囁いて

2005/06/23 (Thu)

[65] ツバサ
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微かに笑う君を見つめて
戸惑い顔の僕がいたんだ
さよならさえも上手く言えずに
言葉に出来ない想い無理に飲み込んだ

忘れて下さいと願う君があって
忘れたくはないと強く思う僕が居た

ツバサを広げ
崖へと向かい
走り出したら
君に会えるの?
上手く飛べずに
墜ちて行っても
君がいるなら
幸せと笑うだろう

2005/06/26 (Sun)

[66] 積もったモノ。
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雪が積もり
空と大地は近付いた

時が積もり
2人の距離は広がった

無くなった。

2005/07/03 (Sun)

[67] 海鳴り
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空が唸れば傷が疼く
音を立てる様におぞけ立ち
ざわりざわりと傷が疼く
昔むかしの声がする

海が唸れば心が騒ぐ
水面に風がささやく様に
さわりさわりと心が騒ぐ
昔むかしの音がする


君を捕らえた海鳴りが
遠く遠くでささめいた

2005/07/05 (Tue)

[68] 空と君との間に
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どうか君を幸せに

何度願ったことだろう
何度祈ったことだろう
僕には無理と知りながら
何度望んだことだろう

君を幸せにしたいと思い
君を幸せにしたいと願い
僕は君を残していくけど
僕は君を残して逝くけど

今は唯

空と君との間に
僕がいられたら良いと

2005/07/05 (Tue)

[69] 熟れた果実
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何度泣いたってまた懲りずに君は
小さくなることとか考えずに
そのまま
そのまま
その想いを武器にして
あの人を奪った現実に一人
立ち向かって行くんだね
例えば熟れた果実が君をたしなめても
青い果実が君を望んでも

その優しい涙を静かにこぼして、一人
また走り出すのだろう。

2005/07/06 (Wed)

[70] 優しい雨
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梅雨時のこの雨が
私と貴方を近付けてくれた
私なんか眼中に無いって
そんなこと痛いくらい分かってるけど

分かってるけど

夢を見たいの
再会した貴方に、夢を
優しい雨
どうか止まないで

2005/07/09 (Sat)
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