詩人:柚樹 | [投票][編集] |
むこうむこう
山のむこう海のむこう
きっと良いことあるはずと
待って居たとて始まらぬ
邪推ははびこり夢は隠れぬ
麻酔は効かずに涙に酔いぬ
とおくとおくの潮騒が
耳の奥には響いてた
とおくとおくの潮騒が
むこうむこうの悲しみが
詩人:柚樹 | [投票][編集] |
暗い夜道を、ひたすらに
ひたすらひたすら駆け抜けた
病院の中に走り込み
院内を一人駆け抜けて
婦長に小さく怒られた
嫌だったんだ、止まるのは
不安定な空の色とは違う
ここの蛍光灯は冷徹で
希望など無いのだと
無機質な機械音が支配しているのだと
そしてアルコールの匂いが全てを
君の死を語っている、
気がした。
詩人:柚樹 | [投票][編集] |
小さな想いが芽生えた
それから
想いが強くなった
それから
汚い気持ちも芽生えた
それから
それも強くなった
それから
貴方を捕らえたくなった
それから
貴方を手に入れようと
努力して努力して
手に入ったのは、空っぽの貴方のカラダ
芽生えたのは
残ったのは
もう遅過ぎた後悔
それから
それから?