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小さな貝がらの部屋


[615] 燻ぶる
詩人:小さな貝がら [投票][編集]

貴方と出会って
貴方と他愛のない事
話してるだけだったけど
お互い芽生えた想いが
あったでしょ?

何気ない言葉の数々に
支えたり
支えられたり

最初は分からない位の
小さな蕾が
勝手に私の中で
大きくなって

見えないけど
貴方と同じ夢に
向かって歩いてみたり

時に不安になって
手探りして
貴方の手
探したくなるの

時に不安になって
甘えてみたくなる
貴方の声
欲しがって

時に不安になって
独り占めしたくなる
貴方の事
我慢しても

一瞬で燃えついてしまう
想いじゃなかった

密かに密かに
毎日毎日
私の中で大きくなる想い

それが好きだと言う事と
それが愛してる気持ちと

そう

それが恋で
それが愛で

それがただ必要で
それをただ求めて

何故それが
伝わらなかったのだろう?
何故それが
実らなかったのだろう?

私の蕾
私の花

抱きしめられる事もなく
踏みつけられて

叶わない想い

貴方の想い
貴方の想いは
何だったのですか?
教えて下さい

一瞬で燃えつきない
私の想いは
今も私の心燻ぶる

By 音無詞 詩
2019年3月作

2019/03/24 (Sun)

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