詩人:奏 | [投票][編集] |
いつもどこかで
親の顔色を伺っていた
幼い頃の自分
怖かったのは怒られることではなく
見捨てられること
俺が欲しかったのは
哀れみでも同情でも無く
両腕でも溢れるぐらいの
純粋な愛情だったのだ
それに気付いた今はもう
愛情なんて言葉が
どこか薄っぺらく
信じられないんだ
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どんなに水を注いでも
満たされない砂漠の砂のように
愛情を貰ったそばから
心がカラカラになって行く
こんなに与えて貰っても
充たされなくて
お返しが出来なくて
強い風が吹く度に
砂漠は広がって行く
植林活動すら
もう、遅いんだ
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自分一人で背負い込んで
独りぼっちな気になってた
振り向けばほら
皆待ってくれてたんだ
口下手で口悪い俺を
笑いながら迎えてくれる
それが俺の場所
それが俺の宝物
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どんなに貴女を忘れたって
この日付だけは忘れない
いや、忘れちゃ駄目なんだ
俺を変えた日付
これを忘れてしまったら
俺は俺じゃなくなる
じゃあ、俺は誰なんだ?
そんなことを思いながら
もう思い出せない過去を見る
そんなことをしてるうちに
ほら、明日はもう22日。
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分からないことが悔しくて
涙が勝手に溢れてくる
子供の頃から変わらない
自己中で負けず嫌いで
諦めが早いこの性格
でも今回こそ
諦める訳には行かないんだ
未来を変える一歩目
その大きな分岐点
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自分を信じてくれない奴を
自分が信じる義理はない
それが俺の持論
自分を信じてくれる奴には
命をかけて信じてやれる
そんな人間を目指してる
それがただの言い訳だって
自分自身で気付いてた。
ただ自分を守りたいから
自分から傷付きに行かない
臆病な受け身の持論
それでも俺は
今日も彼らを信じてる
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今日もまた
勉強や人間に疲れた
そうして寝床に帰る
「家」は無くてはならないけど
僕にとってはただの寝床
餌を食べて睡眠をとって
そしてまた明日も疲れる
一区切りがついたら
皆のお父さんが待っている
暖かいおうちに帰ろう
不特定多数が集まる
どこよりもしんどくて
どこよりも認めてくれる
存在を実感出来る心のおうち
人はたかが遊技場だって笑うけど
僕にとっては大切な場所
皆が泣いたり笑ったり出来る
家のように大切な場所
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虚無感が蝕み
今日もまた眠れない
いつもなら余裕で寝ている
夜の長い時間
記憶では流れなくなった涙は
無関係な所で溢れる
生きているということが
私には大きすぎて
窮屈に詰め込まれている
心にも無い言葉が
口からポロポロと出て
死ということが
私には小さすぎた
ぽっかりと空いた穴は
無くなる記憶と共に
痛くなくなったけれど
どうしようもない消失感は
無くなってくれないんだ
無理矢理目を閉じて
ぬいぐるみを抱き締めた
何も言わないぬいぐるみさえ
私に問いかけてくる気がして
ねぇ
私が生きることで
貴女は笑ってくれますか?
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こんなに本気で
心配しているのに
何を言っても信じてくれない
孤独思想なお前
信じる気が無いなら
可哀想なフリを止めてくれ
本当に寂しいなら
こっちを見ろって
「どうせ一人だ」なんて台詞
どっから出るんだよ馬鹿
回りが見れないくせに
孤独ぶるの止めろよ
視線さえ合わせないで
何が孤独なんだよ
俺たちが居るだろうが
馬鹿