詩人:奏 | [投票][編集] |
貴方が消えてからそろそろ一ヶ月
涙が止まらなかった毎日
それはもう帰って来ない
感情が消え失せた今も
来月には変わっている筈
それより貴方は早すぎた
僕と貴方が出会ってから
まだ一年しか経たない
貴方は僕に
早く出逢いたかったと言う
でも僕は貴方に
その言葉を伝えられない
伝える術を持たない
音や動きや形が
表現の全てなのだ
僕はそれ意外を知らない
もう逢えることの無い
音も 動きも 形も
全て伝えられない貴方に
どう表せば良いのかを
僕は知らないのだ
恐らく時が流れても
この言葉は一生
貴方に伝わらないのだ
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知ってたかい?
君たちが必要とする以上に
僕は君たちが必要だった
君たちが居なければ
人を知らず
永遠に強がりでいた
君たちが居なければ
心を知らず
永遠に怖がりでいた
君たちは僕に礼を言い
微笑んでくれるけど
君たちに僕から礼を言い
ひとりひとり抱き締めたい
そんなこと
僕には出来ないけど
文字でなら言えるから…
20日には卒業で
離れ離れになるけれど
心は離れることがない
そう信じているよ
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貴方が最後に
僕にくれたプレゼント
自分を大切にすること
人の気持ちに触れること
命を大切にすること
どれもみんな
経験したからこそ分かる
重要なこと
経験しなければ
知ったかぶりしか出来ない
この感情は
知ったかぶりじゃ出来ない
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熱烈な宗教家
そんな貴方が教わったのは
人道や命の重みじゃなかったのかい?
宗教の教えは
道を選ぶ一つのヒント
全ての答えではない
君だって言ってたよね…
そんな君が言ったのは
「大人になる前に
死んで行った奴は
人間のゴミだよ」
本当にそれが
君の答えなのかい?
本当に命を
ゴミ扱いする人間になってしまったのかい?
君の歩む道は
全て宗教に敷かれたレールなのかい?
君の心は
それで満足?
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初めて届いた
手書きの言葉
それに綴られた気持ちが
僕に伝わる
貴方を喪いたくなかった
一緒に祭りに言って
かき氷を食べる予定
大人になったら
朝まで呑み明かす予定
もう全て
叶わない予定
貴方が既に受け入れていた
自分の死
恐くないハズなんてない
僕が我が儘を言うから
強がっていただけだよね
最初で最後の
貴方からの手紙
その文字だけで全て
僕に伝わったよ
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僕は何もしてあげられませんでした
ただただ
自己満な台詞を押し付け
貴方を縛っただけ
なのに なぜ
貴方は僕に感謝を?
もう伝わらない
このやりきれない想い
貴方に届かない
僕の愚痴
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僕は君たちと
未来について語る
いつ死ぬのか分からない
そんな世界なのに
夢を持ち
希望を抱く
病気だから
残り時間が少ない
そんなの関係無い
普通に生きていたって
死は突然訪れるのだから
僕は命を終えるまでに
何人の人と出会い
その命に触れ
学ぶ事が出来るのだろう
未来は何も分からない
出会う人々も
命も
残り時間さえも
だからこそ
精一杯生きよう
この命終えるまで
悔いの無いように
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僕が辛い時はいつも
君たちが支えてくれる
急によろけてしまっても
背中を支えてくれている
君たちが居るから
僕がここに居る
君たちのお陰で
命を考えた
君たちがいつも支えてくれるから
僕は立っていられる
今もまた
少しくじけそうだけど
すぐ立ち直るから
僕を支えて下さい
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何か疲れた…
…何に疲れた?
自分でも分からない何か
それが僕を蝕む
死にたいなどとは
もう決して思わない
けれども少し
休ませて欲しい
深く深く
眠りにつこう
一年間ほど眠りたいな
無理なんだけどさ
朝起きたら記憶が無くて
綺麗な自分になってて欲しい
あくまでも願望
叶う筈もない
疲れた僕が行き着くのは
現実と思い込みの境
戻ってくるのはいつなのだろう
朝まで眠ろう
綺麗な自分になるくらい
記憶が無くなるくらい
深い眠りにつこう
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僕の世界はここじゃない
もうこの世界は見えない
信じられない
僕の好きな君たちは
もう霞んでしまった
この距離は縮められない
歩む道が違った
僕が居なければみんな
違う命を生きただろう
今と違う命
そっちの方が良いよね
僕の自己中自己満足で
君たちの道が狂った
本来あるべき道
それを迷わせたのは僕
君たちの大切な未来
それを変える権利なんて
本人たちにしかないのに
僕はねじまげた
好かれるべき人間
愛されるべき人間を
巻き添えにした
今更戻れないから
どうしようもないけれど
君たちは幸せ?