詩人:ゆかり | [投票][編集] |
後ろ振り返れば
既に地面は真っ白で
地上は霧で何も見えない。
どの道歩いたかなんて
自分じゃ見当もつかないから
もう、後戻りはできない。
寒さで痛い足動かして
今日もまた進まなきゃ。
後戻りはできないから。
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久しぶりに星が綺麗に見えたから
携帯を空へと向けてみたけど
画面に写ったのはただ真っ暗な空で
こんなもんなのかな
その光が消えるのが恐くて
僕は焼き付けるように
足を止めて上をみた。
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なんで…あの時あそこで…。
なんで、もう少し慎重にいけなかったのかな。
頭の中では、
ぐるぐるぐるぐる。
もぅ、諦めようかな…
じゃない。
もぅ、諦めろっ…だ。
もぅ、迷う道はない。
なんで、大事にできなかったかな。
こんなに、早く終わっちゃったかな。
なんで、…あの時…。
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飛び交う手紙。
落書きだらけの机。
木で出来てる下駄箱。
ストーブの前のたまり場
全てが…全てがみんな過去のもので。
戻りたいと思いながら、
また過去に浸ってみたり。
みんなは…この夕日の下で
今、なにしてるかな。
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一人椅子に座り
何本も電車を見送りながら
時にしばられ急ぎゆく人々を見、
何を慌ててるんだと思いつつも
何もしようとしない自分に焦りを感じた。
騒がしい瞬間も、電車がくるたび静けさが戻ってきて
この一人のホームになる度に
次はあるのだろうかと不安になる。
だけど、まだ乗る訳にいかないんだ。
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私の目に灰色の膜を張ったような
灰色ばかりのここ。
まだ透き通ったあそこにいるあの子は
汚い灰色を夢のように語るけど
私たちの夢を運んでくれる光も
私たちを潤してくれる水も
ここではなにもかもが濁ってて、
灰色…灰色…。
私は早くみたい…本当の、空がみたい…。
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足音しか聞こえない。
僕の耳にはまだ、君の声は届かない。
いや、もう呼んでないのかな。
聞こえてくるのは足音…足音。
誰も足を止めることもなく。
足音…足音。
人は溢れているのに
孤独を感じなかったコトはない。
恐くてしかたない…恐くて。
こうして僕も、その足音に紛れていく。
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寒い日のコーンポタージュ。
君とのコーンポタージュ。
5Fから降りるの、大変だけど
そのゆっくり過ぎる時間の中、
コーンポタージュで暖をとりながらの
君との時間、大好きで
寒い季節限定
2人の醍醐味。
100円握りしめ
今日も暖かい時、買いに行こうか。
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ボタンを押し間違えて
古い記憶に飛んだけど
そこには何通もの
保護メールが溜まってて
その名前には
既に懐かしさを感じてて
私の手をいくら契れる程伸ばしても
もう掴めぬ、闇の中。
次第に目の奥、熱くなり
声出し泣けぬ、この辛さ。
消さなきゃ…消さなきゃ…
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朝起きるコトができて
ようやく夢だと分かった。
夢の中には
いつも会いたい貴方がいて
だけど、暗い光りが射していて
目覚めた時は
布団に小さな水溜まりができていた。
ねぇ、夢だよね?
夢…だよね…?