詩人:KiraAya | [投票][編集] |
爪とか眼とか指とか舌とか
考えたくないんだよ
あなたがいれば
こんなに悲しくなかったでしょう
きっと そう想うだけでも
手の中にあるものに
見向きもしないでいて
どこにも無いものに
心を伸ばすなんて阿呆だね
淋しがりやだなんて認めないで
誰にも誰にも言わないから
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幸せだけをくれたね
たくさん笑っていたね
もう会えないけれど
君に触れたあの日から
愛は無限に広がり続けて
もう不幸せには戻れない
光を教えてくれたね
二度と会えないけれど
悲しくないよ
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春に殺された娘の顔は覚えていますか
夏に自殺した少年の名前は言えますか
秋に捕まった男の瞳を忘れてはいませんか
冬に泣いていたあの人の声を
何も思い出せない?
あんなにも憤っていた筈なのに
“ダッテ キリガナイジャナイ”
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優しくしてくれない とか
助けてくれない とか
当たり前だと思っていたよ
好意には感謝するけど
悪意を非難するほど
他人に期待しちゃいない
理解されなくて当たり前だろう
どんなに話しあっても無駄な事がある
愛されなくて当たり前だろう
初めからお前にそんな価値はないよ
悲しむのは自由だけれど
憤る筋合いなんてないんじゃない
優しくされなくても
助けてくれなくても
理解されなくても
愛されなくても
どうでもいいんじゃない
少し泣いたら
また死ぬまで生きていけるよ
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お前は俺を踏みにじる
俺はお前に絶望する
お前がどれだけ俺の信頼を失っているのかお前は気づいているのだろうか
構わないと思っているのか
仕方ないと思っているのか
どちらか、或いは、どちらも
俺はお前と違って
無償には人を愛せない
お前が俺を愛してくれなければ
俺はお前を愛せはしない
言葉は何も聞きたくない
お前が今の暮らしを改めない限り
俺はお前に踏みにじられ続けなければならない
俺がお前にとって価値のないものなのだとこの胸に焼き付けられ続けなければならない
俺はお前を愛し続けてはいられない
俺は見捨てたくはなかった
お前をずっと愛していたかった
お前の目が醒めるまでベッドの傍らに寄り添っていてやりたかった
お前が俺を必要とする限りは
だけど今 お前にとって俺は悲しみを与えるだけの存在でしかないだろう
俺はお前の全てを許して笑えはしないから
お前が腐り果てて行くのをただ見ないふりをする俺に
俺にそうさせているお前に
そうしてお前のせいにしている俺に
ただ絶望する