僕の前で泣いたことがない

君はいつも笑って手を延ばし

すべてを受け入れている

僕のナイフが 君を突き刺しても

貴方に触れる幸せと

遥かな夢が 釣りあわない

震える手 打ち砕くのは

一体 どちらの僕だろう

僕を支えて 引っ張ってよ

君がいないと 歩けない

私を見上げて すがりついてよ

貴方がいないと 意味がない

この５年が僕らを引き裂いて

あの５年が僕らを他人にさせない

だけど知ってしまったのは

二度と空が晴れないということ

必要なのは発作と衝動

僕らの虚ろな日々は

その奇跡を ただ待ち続けて

紡がれ そうして掠れていく

翼を持った人たちが
這いつくばってる
撃ち落とされるのが怖くて
羽ばたけない

自由なんて まだ遠い彼方

翼を持った人たちが
ただぶっ倒れてる
錆びた羽根は崩れ落ちて
羽ばたけない

自由なんて もう遠い彼方

俺の知らないお前がいる

俺は知りたいと思わない

今見せる顔が 目の前にいる事が

ふたりのすべてだろう

擦り減っていく空と

削れてゆく 月の光

壊れた星から救い出す

彷徨う君を 連れ出して

境界を知る事もなく

いつしか影に紛れていった

見えない 聞こえないから

忘れてゆきます

触れたのはいつも幻想

その真実さえ気付かずに

ただ大人達の愛を飲み込んで

僕らは笑っていたんです