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月草の部屋


[2] ―漆黒の東京で―。
詩人:月草 [投票][編集]

洗い立ての髪に
痛々しいまでのピアス そう俺はロッカー 淡い期待抱いて 入りこんだこの世界 甘いもんじゃねえな。
白い息吐きながら スタジオに向かう。 皆で費用出し合ってのレコーディング。
失敗は許されない。 ハラハラドキドキ。
根っからの音楽好き ロックが大好きで尊敬するバンドもいる。 俺の担当はギター。 まだまだ下手だが 今発展途上中。
マイルドセブンライトを俺は ジッポのライターで つける。
金ないからさ、
100円ライターで いいかもしれないが 俺なりのこだわりがあるからな。
朝から夕方は、アルバイト。夢のためだ。
公衆電話から君への ラブソングを歌う。 おっと。10円10円。
君は、不思議ガ-ル。 過去にはいろんな キズ抱えてるらしいが そんなの構わない。 俺がいて君がいる。 何の理論もいらねえ。俺煙草吸う時だけ
カッコよく見えるらしい フォローいらねえ。 魂込めて掻き鳴らす 俺の人生をエッセンスに。

俺は今東京千代田区で頑張ってます。
山形のお袋元気かな。荷物送ってくれる。 「即席麺袋入り、東京は物価高いだろうからまとめて
送るからキャベツやら もやしやらと一緒に 入れて食べてね」
泣かせるなお袋。
俺さ、高校バックレてから
ここで旗揚げして
やる位の勢い。
お袋、泣いて
学校やめるの反対したけど、
終いには俺を送り出してくれたよな。
俺、取り柄ないけど 音楽なら誰にも負けねえから。そう
いつかいつか、
でっかいバンドに
なって、お袋と
親父に楽させたい。 妹が
「兄ちゃん、東京の 〇〇君のサイン貰う 位でっかくなるまで
帰ってきちゃだめよ ?」
とか言ってたな。
家族っていいな。

2007/01/22 (Mon)

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