ねえ、空？


そんなに泣かないで


あなたに泣かれると


世界は雨に滲んで


あの人が


溜め息をついてしまうから


ねえ、空？


あなたの代わりに


私が泣くから


だから


あの人に


とびきりの青空を


見せてあげて

日々を一生懸命頑張っていて


その頑張りが


あるカタチになったとしたら


僕は多分


君に見て欲しいと思うだろう

“愛してるよ”


あなたは甘い嘘をつく


“さよなら”


私は悲しい嘘をつく

今、


恋の後ろ姿が見えた気がした


その後ろ姿を


見送ることが出来れば


あなたを


忘れることが出来るのだろうか

“ずっと一緒だよ”


て、あなたは言ったけど


あなたの言う“ずっと”って


短いのね


私は“ずっと”って


永遠のことかと思っていたわ


きっと


心の違いが


二人の距離だったのね

青い空と


おいしいご飯と


あの人がいれば


それでもう幸せ


私って単純なんだ

君の道を塞ぐ壁


君はそれを


君自身で越えなくちゃならない


でもね


“一人でやる”


というのと


“一人ぼっち”


は違うんだよ


大丈夫


僕がいる


一人じゃない


きっと越えられる

あなたと過ごした時間は


これからも


私を支えてくれる


あなたに会えなくなる日が来ても


思い出は


決して消えてなくなったりはしないのだから


いつまでも


傍で光り続けているのだから

あなたの


困った顔を見るのが


怖い私は


今日も


健気なイイコ

“変わるかもしれない”


“変わらないかもしれない”


それは


やってみなくちゃ分からない


誰にも分からない


何もしなかったら


何にも変わらない


だったら


取り合えず


やってみよう


動いてみよう


後悔や反省なんて


後ですればいい


今、やれることを


私はやるだけだ