詩人:さみだれ | [投票][編集] |
身体なんて飾りさ
君の心に聞き手なんてないだろ
言葉なんて前菜さ
君の心がメインなんだよ
感覚なんてもったいない
君の心で十分だ
調和なんて嘘っぱちさ
君の心が繋いでるんだろ
妄想なんて燃えないごみ
君の心だけ燃やしてくれたらいい
愛情なんておまけさ
君の心がほしくてたまらないんだよ
心、なんて不完全だ
色もついてない
心、なんて不安定だ
風も吹いてない
心なんてまやかしさ
君はどこにいるんだ?
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月も凍る夜に
欠片となったあなたを
ひとつ、ひとつと拾って
そのたび涙を流しましょう
やがて道となって
あなたが浴びる陽を望めることでしょう
星も眠る夜に
息が続かぬことがあろうと
気を確かにもって
それを忘れる日を待ちましょう
いつかのあなたを夢見て
また次の夜を越しましょう
月も凍る夜に
あなたはいられないのなら
暖かな陽のもとへ
歩いていくことにしましょう
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"昨日ね
夢を見たの
雪の積もったクリスマスにね
石を投げられるの
女の子だった
さみしいよね
誰もみんな幸せな日に
石を投げられるんだよ
そこにね
男の子が来るの
あなたにそっくりだったわ
その子はね
石を投げられる女の子を背負って走るの
どこに行くでもなく
ただ走ってたの
ケーキやプレゼントもない女の子に
幸せをあげたかったのかな
優しいなって
温かい気持ちになった
オチとかないんだけどね
そんな夢を見たの"
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ガソリンの中眠る人魚
気化していくのは幻想
悲しいのは誰
歌を歌えない彼女
助けがほしいと竜の子は言う
酸素の楽園で
何を泣くことがあるの
火が出せなくていじめられるの
人は可哀想
悪魔にも神様にもなれない
人魚ほど自由には泳げないし
竜のように火も出せない
神様はもっと可哀想
友達がいないから
みんなを恐れているから
生きるって
悲しいし
さみしいし
ただそこにいるだけで
幸せにはなれないし
生きるって
なんだろうね
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世界の夜明け
気持ちの裏
知りえない心
黄昏のように
目には見えないよ
優しさ
手では触れられないよ
眠ったあとに
あなたを恋しく思うのは
時間のせいではない
あなたを起こしてやりたいのは
眠れない心のわがまま
夜明けよりも明るい
黄昏よりも確かな
変わらないもの
信じられるかな
永遠なんてものを
信じられるかな
いつまでも
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月を見つければ
歩くことができなくなる
あそこにいられたら
どれほど楽だったか
今に吸い込まれそうな
白い光源は
どれほどの闇を背負っているのだろう
俺の後ろにも闇はいる
変わらないのかな
背負っているものは
話をしよう
夜が明けるまで
今日までのこと
明日からのこと
歩きながらでも
輝いていてほしい
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思い出したよ
月を仰ぐわけを
もういないんだ
夢だったから
もう覚めてるんだ
思い出したよ
生きたいと願ったときを
ずっと一緒だという意味を
もう死ねないんだ
君が一緒だから
そこにいる
君はいつもそこにいるんだ
それだけで幸せだよ、俺は
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難しい言葉を使えば
詩人になれる?
突拍子もないことを思い付けば
発明家になれる?
誰彼構わず話しかければ
孤独じゃなくなる?
同じものを百個作れば
その人になれる?
Fコードが鳴らせたら
ミュージシャンになれる?
もっと頭がよくなれば
お金持ちになれる?
優しくしていれば
優しくしてくれる?
気持ちの悪い言葉を使えば
心配してくれる?
人を殺せば
ひとりになれる?
星に願えば
星になれる?
僕が死んだら
悲しんでくれる?
生まれ変わったら
幸せになれる?
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明日はハンバーグ
それが希望です
明日は新しい靴
それがあなたの希望です
明日には死んでいる
それが理由なら
今日傷つけたことは無意味です
明日なんてわからない
それがあなたの希望です
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気がつけば雲の上で
あなたを静かに見守っていた
そして僕は消えていった
あなたの星になれないまま
光のない夢の中で
小さな影が囁いた
子供のような約束が
僕の目を覚ましてくれる
歩くこともできないから
あなたはそっと背を押して
明るく照らしてあげよう
あなたがさみしくないように
気がつけば空の中へ
あなたを静かに見守っている
"いつまでも変わらないで"
あなたを静かに見守っている