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さみだれの部屋  〜 新着順表示 〜


[665] 本当にUFOを見たんだって!マジで!
詩人:さみだれ [投票][編集]

本当って何
世界の理なんか転がってたっけ
神様になれる思考なんて
神様は持たせてくれなかったのに
本当ってどこで手にはいるの
いつ芽生えるの
知ってることなんて
雀の涙ほどなのに
本当ってあるの
目を凝らしても
見られるものなんて
限られているのに
本当って
誰にでも与えられるの
神様は平等ではないし
いつも自分を見てはいないし
本当って何
どうして本当なの
認められたものだって
怪しいのに

2013/03/06 (Wed)

[664] あの頃はATフィールドだったね…
詩人:さみだれ [投票][編集]

人間として当たり前に
私は私の思想を持ちます
人間として当たり前に
あなたはあなたの視野を持ちます
人間として当たり前に
僕は僕の意識を持ちます
人間として当たり前に
君は君の感性を持ちます
人間として当たり前に
俺は俺の価値観があります
人間として当たり前に
あんたはあんたの立場を持ちます
人間として当たり前に
我は我の心を持ちます
人間として当たり前に
汝は汝の魂を持ちます
しかし
人間として当たり前に
お前はお前の理屈を持ちます


私たちには意地の悪い野心家でしかありません

悲しみから優しさが生まれるのであれば
あなたにいつか悲しいことが起こりますように

私は人間として当たり前に
何もないところからでも優しくなります

人間として当たり前に
彼らは彼らに愛情を捧げます

”誰かが”ではありません

詩人がいないことを私たちの所為にしてはいけません

人間として当たり前に
私たちは私たちの歴史を考えなければならない

その先のことを

人間として当たり前に
君たちは君たちの信念を持ちます

意思を

純朴を

生死を

憂いを

中和し合うのです

2013/03/05 (Tue)

[663] ようこそ、詩人の部屋へ
詩人:さみだれ [投票][編集]

それでは私は毒にまみれて歩くことにします
優しさなどとはほど遠いあなたの手を払い
私は危険物を振り撒き歩くことにします
何せ私は詩人でありますので
そういった生涯を苦く思いもしますが
何せ私は詩人でありますので
高尚な御方にはおよそ検討もつかないでしょうが
何せ私は詩人でありますので
小垂れの薄汚い不恰好なコートは
人を寄せ付けない安心感がありまして
脳がとても冴えるのです

あらゆることが複雑化した時世に
このような因子があっては
あなたにしてみれば邪魔で
目の毒 さあ臨終か
しかしながらあらゆることが複雑化しておりますので
あらゆる複雑な過程を踏んでからでないと
どうしようもないのです
何せ私は詩人でありますので
あなたにお力添えすることはできませんが
何せ私は詩人でありますので
詩を書くことにいたします
良い気晴らしにでもなりましょうか
私の毒は
気を悪くするでしょうか
私の毒も
やはり複雑ですので

さて、
私はこれから詩を書くことにいたします
よければご一緒にいかがでしょう
何せここには詩人しかおりませんので
詩を書くこと以外には何も成せません
少なくとも私は

2013/03/04 (Mon)

[662] わくらば
詩人:さみだれ [投票][編集]

君たちを不愉快にさせる詩はいくらでも書けるよ
君たちを楽しませる詩はちっとも書けないよ
君たちの望む言葉の美しい並びを知らないし
君たちの選った好感の持てる詩を知らないし
だから
君たちには永遠に普遍的な詩なんだ
君たちには届かない思いなんだ


しかし
君たちにも同じことが言える
君たちも例外ではない
君たちの穏やかな詩が
君たち以外には穏やかではない

しかし
君たちにはその存在を認知することはできない
君たちにはその存在の心をうかがい知ることはできない
君たちの素晴らしい詩が
君たちにだけ素晴らしいのだとしたら?

君たちは天国に馴染んでいる
君たちは過去に見た地獄を忘れようとする
君たちの神様は都合よく詩を書いてはくれない
君たちの羽は見た目より機能性がよくない
だけど
君たちは気取って何でもない風を装う
君たちはなおも素晴らしいと賛する
そんな
君たちを楽しませる詩はちっとも書けないよ

2013/03/01 (Fri)

[661] I want you to walk
詩人:さみだれ [投票][編集]

僕の心はどこだろう

君の心は海に帰るけれど

僕の心はどうだろう

君を妬んだり

憎んだり

蔑んだり

僕の心はどうしてだろう

見えないところで意地悪してる

君の心は安心するけれど

僕の心はなんだろう

ちくちく痛むんだ

君が笑ったり

ふざけたり

うっとりしている

僕の心はどうしてだろう

君の心と寄り添いたい

そう言って聞かないんだ


2013/02/28 (Thu)

[660] ブルーアワー
詩人:さみだれ [投票][編集]

窓辺にすがりついて
遠い星の安息を願う
あなたの背には羽があって
あなたはいつでも飛び立てるのに
黄金色の光の影で
弱気な心ばかり見ないで

あなたの身の周りの人は
太陽が隠れるように
眩しく輝いたかと思うと
いつの間にか消えてしまった
あなたはそれを悲しい
さみしいと思うだろうね
でも違うんだよ
あなたの背中にある羽を
どうか思い出して!

いつまでも塞ぎこんでいるから
あなたの世界は重力に捕まっている
すがりつく時間はもう終わりだ
あなたは弱気な心を引っ張って
理想の羽を広げ
行かなくてはならない
外宇宙を目指すつもりで
いってらっしゃい

2013/02/25 (Mon)

[659] 幸福論
詩人:さみだれ [投票][編集]

奇跡が
私たちのそばにいつでもあったなら
とても退屈で
つまらない錯覚を起こすかもしれないね
私たちは
絶望と背中合わせに座っているけれど
それは奇跡の代役で
本当は幸せと手を取り合っているのかもしれないね
私たちは
ときにそれを忘れてしまい
幻惑された人は
夢を見なくなり
漂流した人は
いよいよ死んでしまう
だから
あなたたちが言わなきゃね
奇跡を指差して
背中を押してあげなきゃね
絶望は
私たちのそばにいつでもあったから
とても唐突に
しかし確実に奇跡はあるんだよ
どんな形であれ、さ

2013/02/23 (Sat)

[658] ビーム
詩人:さみだれ [投票][編集]

揺れる

銀星のビーム

波も届かず

神木も触れられず

誰にも注がれず

細くなり

消える

人々の境界

慎ましく

心静かに

夜の間

揺れる



2013/02/19 (Tue)

[657] エクリプス
詩人:さみだれ [投票][編集]

鏡に色はない
ただ景色を真似るだけである
そんなものを彼女は毎晩磨いた
自分の顔を嫌いもしない
私は彼女をもっと知りたくなった

雲には触れない
ぽつりと、時に覆うように空にあるだけである
彼女はそれを天使だと言った
雨に大地は雪に子供は喜び
それらは必ず誰かのためになると言った

心を私は信じない
いつも疑心や裏切りが付き纏うのである
それすら彼女は包むように抱いた
もっと大切にしたい
私は彼女を何よりも愛するようになった

やがて幾年か過ぎ
私は当たり前に歳をとる
皺はあちらこちらに刻まれた
だが私は死ぬことに恐怖は感じない
彼女は生きることを素晴らしいと感じるために死んだのだから





”心に残ったものが一番大切な記録だから
覚えていてほしいの 今日の私を
あなたの心に残ったならそれだけでいいの
私はちゃんと生きていたって
そう思えるから”

2013/02/16 (Sat)

[656] スプリング
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君の眠り

かそけき寝息

寒空の毛布

幻の星

夕べたゆたうは

白昼の残照

夢に見るは

豊かな心

君の眠り

かそけき鼓動

手に伝う

希望の滴

春の日に似て

2013/02/13 (Wed)
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