楽しいことはあっという間に嬉しい気持ちを連れ去って悲しいことは永遠にさみしい気持ちを伴って喜ばしい朝の匂いもいつからか鉛の空気うだるような暑さの中風がいつもより近く感じる楽しいことはあっという間に悲しいことは永遠に見えないものはすぐ後ろに聞こえたものはすぐそばにいつかの夢は眠らずに今日のことは忘れずに嬉しい涙は半分にさみしい背中はひとつに楽しいことはあっという間に溶けて明日に沁みていく
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