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さみだれの部屋


[23] 青白い星の夜に
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青白い星の夜
彼女は静かに眠っていた
その傍に寄り添って
僕は彼女を見つめていた
世界が止まったように
音は身を潜めて
彼女の言葉だけが
僕の耳に響いた
すべてが始まる瞬間を
すべてが終わる瞬間を
永遠にある時間ですら
彼女は作り出した

青白い星の夜
彼女は静かに眠っていた
さらさらした黒髪も
白い肌も夜に染まっていた
未来が生まれたように
彼女は目を覚まして
その言葉と心が
僕の心に溶け込んだ
すべてが青白い星の夜に
すべてがその手の温もりに
一瞬である時間ですら
僕は信じた
彼女を信じた

2011/04/10 (Sun)

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