詩人:さみだれ | [投票][編集] |
天変地異の雑音を聞きながら
歩く雲の上が果てしなく遠い
こんなにも遅かったのかと
わが足を呪ったりもした
私は青空を見ることに飽きて
さらに向こうの星を見た
当然誰もいないその星を
静かだと思い込んで
光を失った脳を
心へと下げてきたけれど
彼は無機質だった
それが悲しいと思うことを
不思議なことに忘れていたんだ
世界のどこかで
手を持つ人がいる
温度など感じないほど
祈っているんだ
世界のどこかで
幸せを生んだ人がいる
心まで空気に混ざって
祈っているんだ
この星は重たいんだって
ようやく私は知ることができた
誰もいないこの星で