海の底に昨夜のくじらアスファルトの熱さに溶け死ぬタンスの中には私がいてペン先にはあなたの笑顔葉の裏の幸せもぐらにはなかったよ絶えず聞こえる嬌声をとぐろ巻く炎に変えて歌い狂う毎夜されど優しさを願う者女神すら手を出せない幸福絶対という数字に背負わせた運命を感覚の中に見いだせる人々を深奥より傍観する水の深奥より答えなどないあってほしくなど、ない水辺線上に呼吸するあなたがいれば答えなどいらないんだ
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