詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
今日という日を良き日と定め
二人で大いなる世界へその身を投じ
いつしか死が二人を分かつまで
共に歩んでいく
そんな慶びの渦中の君たちに
待ち行く試練とはいかなるものか
それでも二人は乗り越えられるだろう
二人だからこそ乗り越えられるだろう
産声を挙げ
そして立ち上がり
やがて歩き初め
言葉を交わす
そして二人が出会い
今を迎える
その生きてきた意味を大切にして欲しい
二人の絆を大切にして欲しい
いつか生まれてくる二人の子供達に
その意味を教えてあげて欲しいから
おめでとう
心から総てで
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月明かりの下
私の肩を抱いて
静かな寝息をたてる
大切なあなた
肌と肌を触れ合わせている
この時間だけは
いつもいつも形容できない
私の漏らした吐息は
つないだ手と手のように
あなたの寝息と混じり合う
あなたに乱された髪は
あなたの肌を抱いている
息や髪にまで嫉妬しそう
そう想ってみたら
あなたの唇を奪いたくて
そっと口付ける
今度は私が代わってあげる
私があなたの肩を抱いて
私の胸の中で眠らせてあげる
目を覚ましたら
もう一度口付けして
寝顔まで優しいあなた
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いつでも寂しい瞳の奥にある輝きを護りたい
泪が止まらないなら止まるまで抱いていてあげる
君の言う仕方がないは本当に終わりのようで仕方がない
護りたい君に逢うことが出来ないから寂しい
夜の闇を引き裂く光を二人で見た憂い
煙草で髪を焦がすくらいの失意
赤らめた頬を見られまいとする抗いの中の新発見
麻痺した感情から滲み出る私だけへの笑顔
星の数の出会いとそれに伴う孤独感の比較
矛盾しつつも離れたくない孤独と温もり
君に感じた姿写しの私
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冬の星空の下
一人たたずんでみて
私の想い人と共に
歩いてみたい
そんな事を想って
頬を赤らめる
冬の風の厳しさに
思わず首をすぼめるけど
あなたの想いにとらわれた私だから
冬の星空の下でも
一人で歩いていける
けれど…
本心は…
言ってあげない
だから気付いてね
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
破壊してしまえばそのまま終演
押さえきれない負の感情
自責と言う名の闇い海
全てが嫌になる瞬間の継続は永遠
愛したい矛盾達
壊れそうになる私とそれを見つめる僕
少しの発言に伴う多大なる後悔
僅かな行動に伴う無限の失墜
理屈を並べて卑屈になる私
そんな私を護ろうとしてくれる一握りの大切な人達
本当に大切なもの以外はどうでもいい私
一人になりたい私の中の寂しがり屋な僕
抱きしめられる暖かさを誰よりも知る私
護りたい私と僕
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
大好きな歌
暇さえあれば
口ずさんでいた
いつも隣にいたから
よく覚えていた
僕も暇さえあれば
口ずさんでいた
君と別れた時から
今の今まで忘れてた
久しぶりに口にすれば
結構唄えるもの
あの頃歌詞の意味を
知らずにいたけど
今ならはっきり解る
ずるいんだよ!
想わず叫んでしまう
今更解っても
もう時は戻らない
失ってしまったのは
君だけではなかったね
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
全ての物事に疑問符をつけてやろう
そうさ
初めからこうすれば
良かったんだ
この人たちの笑顔にも
疑問を感じてたんだ
この仕事にしてもそうさ
何でいつも頭をペコペコ下げてんだ
この世界にも
大人達にも
法律にも
過去にも
数学にも
君と交わした約束にも
愛にも
心にも
全ての物事に疑問符をつけてやろう
疑問符にも疑問符をつけてやるよ
最後に自分自身にも な
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拝啓
まだ見ぬ貴方様へ
突然ですが、今から貴方に会いに行きます
嫌とは言わせませんよ
私がどれだけ待ち望んだかは
同じ想いをした貴方だから
理解ってもらえると想います
後2時間後に
貴方の街に着きます
やっぱり少し緊張しますね
敬具
P.S.
私を見つけたら
誰にも見せたことのない笑顔で
迎えてくださいね
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
遠く離れていく
星の海のフライト
人目をはばからず私は
泪を流した
どうしてずっと一緒にいられないの?
どれだけの距離が
二人の間にあろうとも
電話ででも メールでも
君とは繋がっていられるから
寂しさは少しは紛れるけども
本当に願う事は
それが当たり前のように
いつも側にいることなの
次会う約束はしないからね
この心を君の下に置いていくからね
忘れたらダメだよ
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どんな想いを言葉にすれば解り合えるのだろうか
語るために集う部屋で
何も話せず立ち尽くし
想いを紡げ無い僕がいる
部屋の外では後悔だけは誰よりも強く
情けなさも誰よりも強い
誰にも伝わらない言葉達があざ笑う
誰かに伝えたい言葉達がうなだれる
素直な心を偽れば誰も傷つけずに済むだろう
僕の心以外誰一人とて
何をためらうのか
本当にそれでいいのか
答えは解っていても踏み出せないでいるその一歩
傷つけないで済ませるだけが全てではないのに
最後に残るやるせなさを
いつも感じる心に今必要なのは
たった一振りの勇気