詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
海月のように浮かんでいたい誰一人いない夏の夕暮れの海
海鳥達も羽を休めに巣に戻ろうとしている
朱に染まった波は規則正しく体を揺らしては沈めて返って行く
陽が沈みきって星が瞬いて月が照らす砂浜に寝そべり
自分がどれだけ小さくて弱い者かを再確認できたら
そのまま眠って陽が空を焦がすのを待とう
1日くらいそんな風に無駄に過ごすのも悪くないから
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もうこの場所には居たくないと
いつもいつも泣くだけしか出来ません
この場所から逃げ出したくても
足枷が重くて動けないのです
足枷って自分の心なのかな
答えが見つからないから
私はいつまで経っても動けそうにありません
今夜も泣いて過ごすだけで終わりそうです
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哀しみに襲われて何も手につかないでいる
寂しさに襲われて涙に暮れる
苦しみに襲われて膝を抱いている
闇色の感情に襲われてただただ激しく誰かを追いかけている
優しさに襲われて激しくあなたを求めている
愛しさに襲われてただただ激しくあなたを愛してる
陽色の感情が占める割合は少なくても強気なもの
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懐かしい唄を耳にして
その唄が聞こえたところを探す
必死で探してみても
街中走り回っても
音楽店を引っ掻き回しても
見つからない
見あたらない
頭の中のスピーカー
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あなたに夢で逢える
今まではただそれだけで
満足出来ていたのに
あなたに頻繁に逢えるようになったら
水のように空気のように
いつも必要不可欠になっている
夢だけではもう満足出来ない
いつになったらいつまでも傍にいてくれるのかな
夢よりも写真よりも留守電のメッセージよりも
あなたがいい
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それが解ったところで僕にはどうしようもなかった
君にとっては哀し過ぎるくらいの現実だったのだろうけど
僕にとっては苦し過ぎるくらいの絵空事だった