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中村真生子の部屋


[109] 幼なじみ
詩人:中村真生子 [投票][編集]

久しぶりに会った

幼なじみが我が名を呼ぶ。

昔と変わらぬ呼び方で。

その声は

耳ではなくて体に響き

体に響いたその声は

血潮を巡りて

今と昔にこだまする。

夕まぐれ

どこからともなく聞こえてくる

寺の鐘のように…。

幼なじみに名前を呼ばれ

応え返せば

思い出も一緒に応え返する。


2012/05/17 (Thu)

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