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中村真生子の部屋


[16] エトランゼのように
詩人:中村真生子 [投票][得票][編集]

久しぶりの陽気に誘われて
島根半島に出かけてみる。
水道に架かった橋を渡り
くねくねとカーブをした道を
半島の先端に向かって走ると
大山が見えてきた。
空と海の青いキャンバス
まばゆいばかりの真白い衣
ゆったり広がる優美な裾野…。
部屋から見る姿との違いに
私は戸惑い
エトランゼのようにキミを見つめる。
一抹のジェラシーを感じながら…。
キミもエトランゼのように私を見る。
けれど私はもう知っている。
キミはキミであることを。
私は私であることを。
互いに何も変わったりしないことを…。

2012/02/13 (Mon)

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