詩人:中村真生子 | [投票][得票][編集] |
久しぶりの陽気に誘われて
島根半島に出かけてみる。
水道に架かった橋を渡り
くねくねとカーブをした道を
半島の先端に向かって走ると
大山が見えてきた。
空と海の青いキャンバス
まばゆいばかりの真白い衣
ゆったり広がる優美な裾野…。
部屋から見る姿との違いに
私は戸惑い
エトランゼのようにキミを見つめる。
一抹のジェラシーを感じながら…。
キミもエトランゼのように私を見る。
けれど私はもう知っている。
キミはキミであることを。
私は私であることを。
互いに何も変わったりしないことを…。