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中村真生子の部屋


[214] (秋の)兆し
詩人:中村真生子 [投票][編集]

「寒いね」と

窓を閉めて寝た翌朝

草むらには

ぎっしりの露の玉。

あれから

ひっそりと暮らしていた桜が

葉を風に揺らしている。

秋をはらんだ風に。

なんでもない

今を愛しむように…。

なんでもない

自分を愛しむように…。

世界に愛されていることに

気づいたもののごとく…。


2012/09/04 (Tue)

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