詩人:与末居 | [投票][編集] |
もう少し もう少し
だから止めないでくれ
あの人が与えてくれた 平穏な心
あの人を奪われたことによって吹き出した 激しい憎しみ
その間で 揺れる 迷う 惑う
すまない
けれど もう
止まらないんだ
だめなんだ まだだめなんだ
これで全部が終わる 全部てケリがつく
そうなればもう あとは かまわない
どうでもいいと
けど 違ったんだ
あとからあとから 心の深い場所からふき出して来るんだ
暗黒の言葉が 胸の中で弾けるほどに
まだなんだ って
わかってるんだ
やつあたりだってことは
いいがかりだってことは
頭ではわかってるんだ
けど 心が納得しようとしてくれないんだ
この気持ちをおさえろ って言うのは君にとっては簡単だろうけど
もし自分の連れに 同じ事をされたら
憎しみを捨てろ と言われて 捨てられないだろう
わかった と口では言いながらもやめられないだろう
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仲間だったはずの人と そんなに傷ついてまでも
そうまでして私を 貴方は
たしかに 貴方が愛した人の死には 私にも責任があるから
だから
それで貴方の心から 完全に憎しみが消えるというのなら
本当に これで終わりにするというのなら
私を
ここで私が助かっても 貴方の憎しみが消えないかぎり 貴方は私を再び
あの方と貴方とは いつまでたってもそれを続け 他の人たちをも巻き込んでゆく
こんな事を これ以上私の目の前で見せられるのは もうたくさんです
それだけです
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何をしたとしても 憎しみは消えてはくれない
全て忘れるつもりだったけれど 結局ダメだった
何かの拍子に 思い出してしまう
時間が解決する なんて言うけど あれは嘘なんだと
詩人:与末居 | [投票][編集] |
わかった つきあうよ
貴方自身で決めたことなのでしょうね
いくら私たちが何かを言ったとしても たぶん貴方はそれを変えることはないでしょうね
貴方の心は貴方にしかわからないのだから
貴方の心を変えられるのは 結局 貴方自身しかいないのだから
だったら 私にできることは二つにひとつ
つきあうか つきあわないか そのどちらかでしょう
貴方のわがままになら
少しくらいは つきあってもいいかな なんて
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肩を並べて前を歩きだす
貴方と私
これから行く先
これから行く途中には
きっとまた
色々な事があるのだろう
出会いが 別れが
けれど
悲しみと苦しみを
全て忘れて
きつく 目を閉じてしまうのではなく
胸に抱いて 乗り越えて
私は
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あなたは 暴走しているのよ
そして同じように そんな自分を誰かに止めてもらいたがっているのよ
しっているの
わかっているの
間違っているって 貴方自身も
ただ
心から沸き出す憎しみが 止められないだけなの
詩人:与末居 | [投票][編集] |
貴方が出ていってから
どうしてだろう貴方の事でいっぱいで
ぽっかりと何か足りなくて
一体これは 何なんだろう
会いたい 会って
何なのか 確かめたい
きっと もう一度 貴方に会えば
答えが出る そう思うんだ
詩人:与末居 | [投票][編集] |
だめだよ
あなたの心の中にある憎しみは こんなことを続ければ続けるだけ どんどんひろがっていくの
もしも
あの人を殺したら 次は私を
私を殺しても 次は他の誰かを
最期には 自分自身をも
恨むのね
憎しみに身をゆだねるのなら たとえこの世を消し去ったとしても あなたの心は満たされないのよ