過去に縛られて

折角救われた命


なのに


生きようとしない

前を見ようとしない

彼方へと
　ある遠い何かを
　　見つめていた

もう
手の届かない処へ
　行ってしまった
　　　遠い何かを

ぱらぱら
ぴちゃぴちゃ

妖しく吐息のように
聞こえる
耳に付くあまおと

憂欝な気分にさせる
降り始めのマイナスイオン
匂いにまた憂欝な気分

長靴で
あまみずを弾いて
ちゃぷちゃぷ鳴らす

貴方を思い出して
瞳から
大粒の雨を流すの

総てのものから

逃げたかった

ワタシにはもう何も

残っていなかったから

尊敬
　　　ソンケイ

愛情
　　　アイジョウ


区別するのが難しい

なぜか　胸の奥が
ギューっと苦しいの

ここ数日　一人で居ると
その気分がひどくなるの

なかなか眠りにつけずに
夜を明かした事も
何度かあるわ

原因は分かっているの

眠っているはずの貴方を
思い浮べるの

貴方に逢ってからなのよ
私がこんな気分に
なりはじめたのは

あの人はまだ
起きているのだろうか

思いを募らせて
この胸の痛みは
強くなる一方で

　おなかすいた

　トイレに行きたい

生理現象だもの

　好き　だとか
　嫌い　だとか
　痛い　だとか
　臭い　だとか
　苦い　だとか

ロボットじゃないから
色んな事を感じられる

人間だもの

恐怖の克服に必要なのは

絶対にあきらめない勇気

なんで素直にならなかったの？

変に意地はって　つっぱって

取り返しつかなくなってから

本音を出してしまう

時間は戻らないのに

好きになっても無駄なら





いっそのこと





一緒に逝きましょう
一緒に還りましょう