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梅宮 蛍の部屋


[52] 待つ
詩人:梅宮 蛍 [投票][得票][編集]

雪 しんしんと
積もりて何を秘すべきか
赤紫の指先
吐きかける白
街灯の下 舞う
塵の如く
帰り待つ母
犬の遠吠え
雪 降り止まず
星 絶えて久しく
月は何も見ず
息子 帰らず
今日も帰らず

2025/10/09 (Thu)

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