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君と歩いた散歩道
春を追いかけて
走り回っては
何か見つけたと駆け寄ってきた
君と眠ったお布団や
君と語り明かしたソファーに君がまだ寝ている様な
そんな夢を見た
君と行った山
君と行った川
君はまだ海は知らなかったよね
君のことを愛していたし今でもずっと愛しているからね
大好きで
大好きで
大好きだったのに
一緒にいてあげられなかった
君を救ってあげられなかった
部屋に戻ると小さな君は独りで冷たくなっていた
言葉は話せない君だったけど
いつでも気持ちは伝わってきたよ
伝わっていたよね
もう一言だけ伝えたかった
君をしっかり抱きしめて『いつだって君は独りなんかじゃない』って
もう一度だけ
一緒にチョウチョ
追いかけたかったよ
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休みだというのに
君の着信しか待てない携帯電話
あいつにしか愚痴をはけない強がりなレターセット
あの娘としか腹を割って話せない臆病なロックグラス
チェックアウトは独りでも
思い出が残ればいいさ
散らかった玄関け飛ばして
急いで枕に逃げよう
こんな顔誰にも見せない様に
声が届かないように
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砂を掴む様に
手の内に残る幸せは
些細なもので良い
其の儚さが好い
でなければ大切に等
出来る筈が無い
★
★
悲しみは
手の平に降りた
雪の様なもの
冷たさは一瞬で
後は直ぐに消えて終う
積もった悲しみにも
必ず光が刺すだろう
★
★
苦しみは愛おしい
雨上がりの虹
試練で在るからこそ
掛け替えの無い痛み
★
受け入れられなくてもかまわない
背を向けるのもかまわない
☆
人なんだから
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星の降る夜だった
雪が舞い落ちていた
木々の合間から
半人前の月が覗いてた
凍り付いた湖に
小石を投げた
優しい気持ちになった
風の音だけが淋しそうに鳴いた
私を頼ってくれれば
今なら抱きしめてあげられるのに
梟がいないのを除けば
完璧に理想の
夢に見た夜だった
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毎日同じ駅
同じ電車で
行きたくもない所へ行って
話したくもない人と話す
戻りたいのよ
あの頃に‥
一番好きな場所で
一番好きな仲間と語り明かした毎日に
戻りたいのよ
『8時までにタイムカード押さなきゃ』とか
『今週中に支払い済ませなきゃ』とか
『お礼に何か送らなきゃ』とか
やらなきゃいけない事に追われて
やりたい事見失っちゃったよ
ねぇ
戻りたいのよ
あの頃に
あの場所に
どうして大人になんかなっちゃったんだろう
駆け足で
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悔やんでも
悔やんでも
後の祭り
どんなに立ち直れない気がしてもあたしたちはとても強い
しっかり歩いてる
すっかり笑ってる
ちゃっかり忘れて
新しい花咲かせてる
そうやって生きてる
あたしたちはとても強い
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沈んだ部屋に
浮いた思想
独り言の様に
流れ続けるTeleVision
掬われない感情には
花束を‥。
笑う灯
永遠に感じる孤独が
本当は今一瞬
此の時だけに訪れているから重くのし掛かる
針の先が突き刺す様に
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君みたいに小さいのが
触れると生意気にも
ふんわりあたたかい
隠れた時に
見えてるしっぽ
眩しそうに
細める目
見る度に
丸くなるおなか
消えてしまいませんように
消えてしまいませんように
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お願いだから
お願いだから
ずっとずっと
君だけはそばにいて
へろへろな腰
ふわふわな脳味噌
よれよれのワンピース
留まっちゃう声
ぼろぼろの君の手を
放さないで帰さない
君まで付き合わせて
ごめんなさい
お願いだから
お願いだから
ずっといつまでも
君だけは消えないで
10杯のテキーラと
3本のビールと
10杯無理した水割りを電信柱に還して
君の膝に泣き付いた
コートの隙間を
風が刺す
私が働くのは
こうして何もかも
忘れて終う為
君を引きずり込んで
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
寂しいのよ‥
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次に行く時まで
自分の代わりに可愛がってネ。と
わざと置いて行く忘れ物
そんな君が少し
愛しく想えた
出逢いはきっと
必然にやってくる
気持はきっと
自然に寄り添う
時間が流れる度
ゆっくりゆっくりと