詩人:ℒisa | [投票][編集] |
初めて逢った日から今まで
一番遠いのに
いつも傍にいてくれた
出逢ってなければきっと私
まだ暗い深い底に沈んでいたよ
私の全てを
飾らないで見せられる唯一の存在
一度だって
何かを隠した事無い
一番に何かを伝えたい存在
永遠って
私たちの中にこそ在るんだよネ
そうだよネ?
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不安になる
『さっきの手紙のご用事なぁに?』
私は黒山羊
お手紙書いた
君は白山羊
読まずに食べる
何度送っても
読まずに食べる
こんなに必死に
伝えているのに
お返事ないなら
もう唄えない
これがさっきの
手紙のご用事よ
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近頃毎晩
こんなに気分が
減入るのは
あれから一年
また同じ季節が
やって来たから
もう一度過去へ
戻れたら‥
そんな後悔ばかりするのです
馬鹿な私
もうすぐあなたの命日
この腕に抱いた
あなたの笑顔ばかり
空想するのです
『ごめんなさい』
何度そうやって
自分勝手に泣いたかな
近頃毎晩
こんなに気分が
減入るのは
もうすぐ私が
あなたを殺して
しまった日だから
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私はこの人生が
やり直しなど効かない
後戻りなど出来ない
たった一度の奇跡で
"私が私として送る"
たった一度の
人生だって事
知っているから
首の皮一枚でも
どうにか最期まで
生きて行こうと
踏ん張れるんだ
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ターンテーブル脇の
銀色のクローゼットから取り出した葉っぱを
煙にして吐き出す父親
右肩の骸骨兵のタトゥーはいつも
私を怖い目で見ていた
四畳半の部屋から
逃げ出した私を
突き落とす為だけの
十一段の階段
意地悪く燃え盛るストーブは今も残る右膝の火傷
弱虫だった私は
怖くて泣く事も
出来なかった‥
教室の窓際の席
机の上の落書き
下駄箱の中の体操着
校庭の池
池の中の鯉
池の中の私
弱虫だった私は
怖くて泣く事も
出来なかった‥
逃げ込んだ神社裏の
公衆便所の中で
お稲荷さんに
お祈りをした
『このまま誰も
私を見つけませんように‥』
弱虫だった私は
怖くて泣く事も
出来なかったから‥
だけどあの頃の私は
今の私の様に
泣き叫んで自分の躰を傷付ける様な事は
決してしなかった
初めてママが
作ってくれた
可愛いウサギの手提げ袋
まだ小さかった手で
焼却炉の片隅に
投げ込まれた
その手提げ袋の汚れを叩いていた頃の
私の手はこんな風に
自分の躰を剃刀で
切り裂いたりなどしなかった
弱虫だった私は
怖くて泣く事も
出来なかったけど
泣く為じゃなく
笑う為に
ちゃんと
生きていた
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調子よく流れ出した
有線のヒット曲
ゆっくりと流れゆく時間はいつの間にか
夜明け間近
束の間の幸せ
薄あかりの中抱きしめた心からは結局
何も聞けずに躰だけ蜜の味
貴方を何も知りません
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抱きしめてくれたら
救われたかもしれない
愛してくれたら
救われたかもしれない
答えてくれたら
救われたかもしれない
声をかけてくれたら
救われたかもしれない
多忙だなんて言い訳
聞きたくない
傍に居てくれたら
それで良かった
愛しているなどと
口先で言う前に
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今にも
目覚めそうな気持ち
秘めたまま偽る
恋をして1℃
普段より熱をもった躰と共に引きずる
くちづけを待つ唇は
決して嘘など吐きません
『愛してる』
この言葉を直接
その心臓に
突き刺したいほど