詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
かすかな香りで君を感じる
ほら ベッドから立ち上がる瞬間
ほら キッチンに向かって歩いた瞬間
ほら 読みかけのページを開いた瞬間
かすかな香りで僕をくすぐる
この部屋のどこかで…
いや そうじゃない
僕の中で香り続けているんだ
染み込んでしまったんだね
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相性の悪い星だけど
同じ宇宙のステージに
君の光で
僕の光で
神話は誰かが語ればいいさ
そこに光のある限り
見つめる眼差しきっとある
憧れの星であるように
膨らめ 膨らめ
大きな 宙に
輝け 輝け
大きな 宙に
消えるな光いつまでも
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
はじめまして。
はじめますか?
涙れ星です。
なだれぼしです。
詩人です。
たぶん。
前は死人でした。
ほんと。
愛しい人に出逢いました。
悲しむ人を生みました。
哀しくて泣いています。
愛しくて泣いています。
だから毎夜の涙れ星。
涙の筋を綴ります。
僕は詩人になりました。
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
構成しているのは記憶の断片
都合良く美化した ド派手にヤラれた
記憶の断片
すべてを受け容れちまったら俺は確実に
ブッ壊れちまうよ
雨上がりのアスファルトの色は濃く
今夜の闇はいつもより深いのさ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
ほら、ちゃんと片付けなさい!
昔からよく言われてた
いまだに片付かない
たくさんの彼女の思い出
どこを切っても金太郎飴
君がイッパイ詰まっている僕と
僕の暮らす毎日の中で
君を片付けることが出来なくて
詩を綴りながら
ドライアイで目薬を手に取る
怖がる君に膝枕してあげて
大丈夫・大丈夫と宥めては
目薬を点してあげたっけ
思い出すとほら 使わずに済むんだ
空っぽの目薬 いまだに置いてある
片付かない理由がちゃんとある
こんな毎日が転がってて
こんな毎日が片付かない
片付いちゃった君と
片付かない僕の毎日
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
朝は帆船を沈めてやった
白い馬なら駆け抜けてった
七面鳥は胃袋の中
誰かロングジョンを呼んでくれ
憂鬱な月曜が何度来ようが
ジャックもパー爺さんも友達さ
陽気な奴らは古い森の中
俺はKと転がりながら笑う
四本のバラを小粋に挿したら
どうせ明日へオーバーハングさ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
多感すぎて泣いた10代の日々
熱血すぎて泣いた20代の日々
鈍感すぎて泣いた30代の日々
どうだろう じきに40代の幕が開く
敏感でありたい
果敢でありたい
精悍でありたい
一瞬でも
君がいるひとコマでいい
人生まるまる記憶に残したら
我ながらウンザリだからな
愛しい日々だけ 残すのさ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
ダイエットしなきゃね
僕の中にまた増えてきた君を眺めて
人生の上に乗るたびに爪先立ち
片足を上げて悪あがき
朝はコレだけ
昼は我慢して
夜は良く噛んで
電話 メール トピックス
スィートでビターな誘惑
ナンダカンダあげくのリバウンド
こんなに激しく消費してるのに
カロリー計算なんて それこそ誤算
着実に増やされるのは何でだ 何でなんだ
適度な運動と水分
良質な睡眠とビタミンに繊維質
ハートの基礎代謝をあげて
負けないよ 負けたくはないよ
ダイエット頑張るぞ
バランスに気をつけて綱渡りする生活
君を我慢しなきゃ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
吐く息だけなら辛気臭いため息で
だから大きな深呼吸のフリで
大人なのに大人ぶってたらダメじゃんね
躊躇って強がって本当はガキんちょ
先人は水面に映る肉が欲しくて肉を失う
俺は夢中になりすぎて君を腐らせた
野良は野良らしくハナから食っちまえば
そういう話しだったような気もしてきた
冷たいオリに押し込まれて処分される時
誰だか判らないままダミーの味と香りで
偽者じゃ満たされないのに偽善と欺瞞と
安らげない安らぎに永遠に眠らされたら
吐く息だけなら辛気臭いただのため息で
だから出来るだけ大きな深呼吸のフリで