詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
静寂が訪れたら
愛車で小さな旅に出る
グッドラック二世号
エンジンは俺の二本脚
月に向かって10分
TUTAYAでロケハンの後
月を右手に45分
今夜も呟きを綴っていこう
帰りは月を背中に
太陽が昇る方向へ
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存在って何
定められた語群を
線でつなぐような
器用な生き方はできない
時間の流れが
伝わります
止まっていた時間の中で
線でつないだ記憶や出来事
誰が採点するのか
合否の不安
やっぱり恋は盲目で。
そして意地悪なんでしょうか。
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星の欠片を持って生まれた人
間違いなく君は天才だよ
だからみんな憧れて
君を見つめて魅了される
持って生まれた星だから
好きにならずにいられない
君は命のひかり
あっと言う間に天高く輝いて
二度と触れられなくなるだろう
だから抱きしめたいと
今も僕は叫び続けるんだ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
ヒーターを抱きながら
窓を開け放ったままで
雲が
手が届きそうな雲が
雪が降るかも知れない雲が
ねじれながら雲が
湧いてくるような雲が
窓から入ってきそうな雲が
雲が
ヒーターを抱きながら
窓を開け放ったままで
涙が降リ出した
僕は
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通り涙 拭うまでもなく
視線を落として
にわか涙 拭うまでもなく
瞬きを ひとつふたつ
きっとヒーターのせいで
胸だけがアツイ
あの空に視線を戻せば
あの雲はもういない
僕の真上にあったのに
きっとヒーターのせいで
雲は流れて
僕は焦がれて
胸だけがアツイ
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身の回りのすべての磁力に
人の羅針盤はクルクル回る
激しく指し示すかと思えば
二度と指さない場所もある
指したい場所ほど
ユラユラぶれて戸惑うばかり
辿り着きたいのに
針が聞き分けなくて情けなくて
心の針はチクチクと
聞き分けなくて情けなくて
でも人生の大冒険は
やっぱり人をアツイ塊にするんだ