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山崎 登重雄 の部屋  〜 投稿順表示 〜


[292] 深: 風の名前を聞きたくて
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


サイクロン掃除機みたいな風が
空を隅々まで磨いていった

雲ひとつない満天の星空
月は真上に凛として

頭上の笑顔に身を任せて
チキンは空を飛びたくなった

羽ばたきはしないけど
風を追いかけてみる

愛車を思い切り走らせた国道
ノンストップのコースレコードだ

正直… 星にならなくてよかった
少し膝が笑ってるけどチキンはご満悦

CDの代わりに借りた時間を返しながら
ゆっくりとゆっくりと帰る


肩を並べた風に名前を聞き忘れた
今度逢ったら教えてもらおう

2009/12/13 (Sun)

[293] 深: ばす☆から
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私に流れるメロディーが
ときどき切ないJAMをする
アイタクテ アイタクテ
泣き出しそうな夜もある

私がお風呂で歌うのは
楽しいだけじゃないんだよ
ホラ アイタクテ アイタクテ
泣き出しそうな夜になる

どんなに声が震えても
ハダカの私でいられるから
どんなに涙が溢れても
スガオの私でいられるから

歌詞を忘れたふりをして
ブクブクブクってお湯の中
あなたのコトを歌ってる
あなたのナマエを呼んでいる

2009/12/13 (Sun)

[294] 深: 一枚の絵
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夕暮れ 川べり 帰り道
ゆっくり捲る 紙芝居
あかねの空と お月様
並んで腰掛け 見上げてた

君のコートの夕焼けと
マフラーの裾 風に揺れ
僕のハートの夕焼けと
巻き毛のしっぽ 君に揺れ

眠る太陽 さようなら
包む眼差し お月様
淡い呼吸に 星は揺れ
染み込んでゆく 冬の空

2009/12/14 (Mon)

[295] 深: Re:見上げて、
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徒然に 馳せる想いは 宙を舞い 我が手元には 盃が舞う

2009/12/14 (Mon)

[296] 深: TRAVELER
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長い間 眺めてきたんだ
あの映画なら数え切れないくらい
あの歌なら何度も声を嗄らした

一緒に過ごしながら 時間は
遡ったり進んだり 僕を連れてゆく

リメイクを繰り返し
リテイクを吐き出し

長い間 眺めてきたんだ
あの日のシーンを誰もが演じている
あの日のフレーズを世界中が歌う

一緒に過ごしながら 時間は
突き放し呼び戻し 僕を連れてゆく

サヨナラを繰り返し
アイシテルを吐き出し

これからも 漂うんだ
あの人と巡り逢う約束をしたから
あの人も僕と同じ旅人だから

2009/12/14 (Mon)

[297] 深: BADMAN BLUES
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悲しみの声で扉が開く
虚勢の翼が舞い上がる

もう鳥じゃないと
羽の色を棄てて
もう獣じゃないと
体の色を棄てて

見つけた獲物は
アスファルトに浮かぶ
冷たいゼブラ


悲しみの歌で扉を開く
虚勢の言葉を紡ぎ上げる

もう誰も信じないと
心の色を棄てて
もう誰も愛さないと
男の性を棄てて


昼も夜も闇
ぶらさがっては
逆らい続ける愚かな毎日

嘶きもしない
動くはずもない
冷たいゼブラに跨る影


愚かなBATMAN
愚かなBADMAN

泣き言のBLUES

2009/12/14 (Mon)

[298] 深: Re:種子の祈り
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幾度も 芽生えの春は 音も無く 誰の胸にも 秘めし祈りと

2009/12/14 (Mon)

[299] 深: ぽえみ
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きらいだよ 暗い言葉ばかりで
しかも難しい言葉ばっかじゃん
読んでてすごく重たいんだよ?
だから わたしはきらいだよ?
あなたの書くぽえむは大きらい

きらいだよ 甘い言葉ばかりで
信じた赤頭巾は喰われたじゃん
信じた白雪姫なんて毒殺だよ?
だから わたしは信じないよ?
あなたの書くぽえむは信じない

たとえお伽噺で幸せな最後でも
つらい想いをしなきゃなんない
だからね ぽえむなんかきらい
わたしは ぽえむなんかきらい
やだやだ ぽえむなんかきらい

だってそう みんなが読むから
あなたのぽえむに恋敵が増える
だからね ぽえむなんかきらい
わたしは ぽえむなんかきらい
やだやだ ぽえむなんかきらい


ぽえむ大きらい あなたが好き

2009/12/14 (Mon)

[300] 深: MIDNIGHT FLIGHT
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静かな闇 雲間の星
地上のあかりが宙に噛み付いて
夜を許さない
僕は眠らない


僕には礼拝堂だった市役所前の電話ボックス。
君の番号を握りしめて生きながらえていた夏。
真反対の季節になってもここに来てしまう夜。

ため息が吐き出す煙草の煙が滲んでは消える。
そのまま見上げた市役所の壁には君が笑っていた。
リアルな君も映し出された君も君に変わりはない。

僕の行く手にたたずむ月と背中の月。
風が記した雲のラインに星が列んでいる。
君に辿り着くための誘導灯と滑走路。


双子の月 風間の路
無上のひかりが胸に住み着いて
僕を許さない
今も眠れない

2009/12/14 (Mon)

[301] 深: 指先の涙
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Aから記して変換
Iから記してEnter
何度も 何度も

ScrLk効かない
CapsLock叶わない
Ctrl出来ない

Home…End…
繰り返して
PgUp…PgDn…
探して
指す度に逸れる矢印

横並びのエレベーター
Fの付いた数字
あなたは何処に

BackSpace削り取られた言葉
Delete飲み込まれた言葉
何度も何度Esc

こんな渇いた感触じゃなくて
触れたいのはあなた
繋がりたいのは心

Ctrl… Alt… Delete…
悲しい運命だとしても

Ctrl… Alt… Delete…
また此処に戻る

2009/12/14 (Mon)
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