詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
存在って何
定められた語群を
線でつなぐような
器用な生き方はできない
時間の流れが
伝わります
止まっていた時間の中で
線でつないだ記憶や出来事
誰が採点するのか
合否の不安
やっぱり恋は盲目で。
そして意地悪なんでしょうか。
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静寂が訪れたら
愛車で小さな旅に出る
グッドラック二世号
エンジンは俺の二本脚
月に向かって10分
TUTAYAでロケハンの後
月を右手に45分
今夜も呟きを綴っていこう
帰りは月を背中に
太陽が昇る方向へ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
年輪を模した素敵なお菓子
一口サイズは嫌い
一口に人生は語れない
ハニーディップも嫌い
人生は甘いだけじゃないもんね
シンプルにそのままで
年輪を数えるように
一層 また一層と味わって
・・・
真ん中のおっきな穴は君かな
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
ときどき キミの匂い見つけて
あちこち クンクンするけれど
またいつもの場所で見失ったよ
雪に舞い 土に消えたの?
風に舞い 空に消えたの?
君が残したキーワード
似たよな匂いがいっぱいで
またいつもの場所で見失ったよ
僕のハナじゃ追えないの?
ワンワン ワォ〜ン
風邪引いて ハナピーピーしてるから?
クンクン キュゥ〜ン
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
凍える神のいる季節 赤い果実の物語
挑みし騎士のその目には 柵も果実も見えませぬ
真の愛も宝珠の智慧も 言葉に詠むは容易き術
かつて耳にし古は 女神の悲恋の物語
虹を紡いでいた時に 名も無き騎士に恋をした
虹の一色ほほを染め 赤い果実になったとか
嘆く神々は騎士の身を 数多の御名に散りばめた
赤い果実が熟す時 きっと愛しき騎士のため
御名を集めて寄り添いて 成就を願い詩うのか
我が身に届いたこの詩も 女神の願い騎士の夢
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
程よく湿った雨上がりに
研ぎ澄まされた空気を深呼吸
泣きたいくらい星が綺麗だ
太古の神々たちに挨拶をしながら
君を見つめる
今夜の月は
あの日の君の微笑む口元
今夜の月は
人知れず涙をこぼす閉ざした瞼
暴れちゃおうか?
君に手を振ったら
ボトルを抱いて眠るだけ
おやすみ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
フカフカした雲のベッドから
小さな天使が舞い降りてくる
髪に 肩に
草木に アスファルトに
羽音はとても静かで
心にだけ聴こえてくる
何度捕まえてみても
手を開くともういない
触れた瞬間に
消えてしまうんだ
同じ微笑みが
何度も何度も
僕の目の前で消える
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
ウイスキーが
甘く手招きをする
ビスコンティをかじっては
喉を焼いていく
ほろ酔いで
ホロホロ
無条件で眠れる日なのに
寝てなんかやらない
角瓶の残り1.2センチ
グラスのトゥーフィンガー
ジャニスに泣かれながら
クラプトンと肩を組み
ジョーみたいに潰れるまで