詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
『嘘吐きは泥棒の始まり』
嘘はいけない。
難しい。
やろうとしてできなかった。
嘘になるから。
できなかった。
嘘をついた。
つきたくなかった。
嘘をついた。
やった事も、できた事もある。
どんな真実があっても。
嘘にかき消されて見えなくなる。
この身の嘘は
一人歩きをし
人格化して
分身となり
我が身、我が心を、盗む。
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
山間に見える白い建物が
とても病院に見えてしまう
濃い緑 だんだんに淡い緑
合間に 真白く浮かぶ建物
空が青くても また灰色でも
建物は白く浮かぶ
夜中の闇にも ほの白く浮かぶ
眼前の大樹が高度な医療機器に見え始め
貼り付けられて 拘束されて
点滅する木の葉を目で追うと
僕の何かを測定していて…
何時間も何時間も検査され続け
明らみ始めてやっと開放され
ボクハ ネムリニ オチル
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生まれてから今日までの来し方と生き様
一言に尽くせば不誠実
理由や如何 これ明白
足跡を見ろ 足下を見ろ この有様を見よ
我のみならず家族まで
我のみならず仲間まで
我のみならず国土まで
我のみならず至宝まで
不誠実
責任のなき生き様は
目を覆うよな 骸が相応しい
いまさら何を語りても
いまさら何を示しても
いまさら何を生み育むも
実無き虚空の哀れなりせば
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
暗く深い海底に沈むが如く
劫火に一瞬の灰に帰すが如く
無に等しく 空なり 虚なり
カラダはカラダじゃない
何か動いてる肉の塊
そのうち心も消えるよ
消えれば実体も無に
骨になり 灰になり 空なり 虚なり
一陣の風 わが骨灰を吹き飛ばし
微塵もなく連れ去りたまえ
空へ 空へ 空へ
何も残さず 無になりたい
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
僕は日本人だ
でもJAPANのニーズではない気がする
人種ならイタリア人
最高のPASSION SENSE
オンナ・食・遊ぶ・人生 自分への美学
国なら中国か
圧倒的に大陸である
この国を治めようとした漢達の物語が熱い
他の大陸は土地と人とのバランスに欠ける
僕は日本人だ
誰でもいい
僕のニーズを
教えてくれ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
例えばね こうして隠れた生活の仕方をしていると
花火を見ても何か考えちゃうんだよな
一瞬のキラメキにワビサビ
この陰で黙々と花火職人が汗して作る芸術
伝承と感動の記憶にだけ残る消える芸術
美しいと誰もが讃える
一瞬の悪魔の所業
この陰にすさまじい数の庶民が闇に消える惨劇
歴史と痛恨の記憶に残された悲しい戦争の数々
エゴの為に誰もが涙する
一発の尺玉も 一発の砲弾も
紙一重の物語ではなかろうか
暗闇の中で 目で見ずに音で空気で感じてごらん
大玉の花火か戦火の爆音か区別できるかい?
歴史上の戦争 今もある紛争 泣いている人々
同じお金と時間と火薬と光と音と人間
消し去られた命よ安らかに 恒久の平和を祈る
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
何もしないのは良くない
いよいよ片付けをしようと思う
衣・食・住
そして
心・技・体
タバコもメシもコーヒーも
音楽も快楽も
酒はもういらない
ちがう意味で酔っ払いだからな
正気・冷静・淡然・泰然
大丈夫 大丈夫 大丈夫
アドレナリンもノルアドレナリンも
いらないよ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
何もなかった
俺はいなかった
誰も見なかった
誰も知らなかった
まったくの無でありたい
それほどに自分が嫌だ
何故居た
何故来た
何故関わった
何故交わった
何故逃げた
だから 自分が 嫌だ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
容易く尾を振る
ハラを見せる
自分を安く売る男
女見りゃ 決まり文句を 言いまくりで
愛すら安く売る男
サラッと“命捧げて”なんて 口にする
“お前の為に死ねる”なんて
何枚の舌があるんだい?
自分を安く売る男
愛すら安く売る男
命も容易く手放せるのかい?
ホントは死ねないオクビョー者なのに
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
音楽の何が好きか。
曲。個の世界を持った詩。
そこに行けば、そのものの空間が必ず待っている。
世界の隔たりなく、誰人でも楽しむ事ができるのは、
“MUSIC”と“DANCE”
僕は踊れないから、言葉を選んだ。
人を活かしも殺しもする言葉。
言葉がかよい一人で動き出す時、音楽が生まれる。
何故好かれるのか。
血と、鼓動があるからだと、僕は思うよ。