詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
帽子とマスクが手を振ってやってきた
違和感を感じるままに手を振り返す
マスクを取った君は君だった
帽子を取った君も君だった
一通りの時間が過ぎれば君とバイバイ
髪を整え上着を羽織る
じゃあねと笑う帽子とメガネ
君が一番 君だった
またね
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
需要と供給を繰り返すわかりやすい毎日で
群れをなして飛び続ける渡り鳥みたいな僕たちだ
昨日は容易くあんなに飛び越えられたのに
今日はやけにハードルが高いや
ころがる心持て余しながら汗と涙の群青
今日はまた新たな感情抱きながら
立ち向かう生活という戦場
卵の中の夢で見ていた僕たちの世界は
にじむ色さえとても眩しかった
空と海と大地の境界線なんて
ただの色の違いでしかなかったんだよ
What's going on ? 僕の世界は
What's going on ? 君の世界は
How about tomorrow ? 明日、僕たちの世界は・・・
What's going on ? 今、君と手を繋いだら・・・
How about tomorrow ? 世界はどうだ?
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いろんな場所や人に 立ち止まりながら
重心を探すように 揺らいでいるんだ
そして傷ついて ときに傷つけて
逃げる訳じゃないのに 自分に怯えて蹲る
出会いと別れを繰り返し 問い掛けるようにまた歩き出す
抱く想いを必死に温めなおして 問い掛けるようにまた歩き出す
コノサキノミライ信じてみよう たとえ君がいなくても
コノサキノミライだけを信じて そのとき僕がいなくても
迎えたその未来に僕らはきっと 笑えるはずだから
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
そこに人がいて 言葉があって
熱が出て 浮かれて
こんな歳だから 感動するにも時間がいる
チャンスにすら 行き違う
やっぱり君がいて 言葉があって
熱が出て 浮かれて
こんな詩になる 心こもった詩になる
人がいるから 人に伝う
やっぱり僕は 恋をしなきゃ詩えないや
ごめんよ僕なら言葉から先には 行けないから
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
君への想いが どんなに溢れているからって
はしゃぐような 歳じゃないし
ただ君だけが 愛しくて欲しくて
でも 眠らせている胸の内
音も言葉も たくさんシェアした
眺めは違うけれど 色はきっと同じ
呼吸が続く限り 君と共にありたい
届かなくても 触れられなくてもいい
だけど どんなカタチだろうとも
君が映る場所に僕を居させて 僕で居させて
静かに眠らせ続ける胸の内で
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君が静かに 誰かを思って
小さく浮かべた 言葉が詩
悲しい詩 恋しい詩
気持のままに 心のままに
君の言葉で 詩っていいんだよ
君だけの詩 聴かせて
そのままでずっと 詩い続けよう
いつか必ず届くから 大好きな人に
強く強く 詩えばいいんだ
遠く遠く 響くように
優しい詩 愛しい詩
重なり合う その日
ずっとずっと 詩い合うその日まで
君の詩 絶やさないで
しみ込んでくる 言葉を繋いで
君に少しだけ 返してみたけど
どうかな 本当は僕が
一緒に 詩う日々でありたいけど
君の詩 響け
大好きな人に 届け
僕はここで 耳を澄ませて
聴き届けながら 見つめているから
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
流れる風 流れる雲
青い空 深い夜
流れる星 流れる月日
青い朝 深い呼吸
流れる雨 流れる河
青い地球 深い宇宙
僕の体にも すべて流れている
時とともに まるで縮図のように
流れてる 流れてる
汗も涙も 血の絆も
時とともに まるで縮図のように
いつまでも どこまでも
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
劣等感を一枚 手首に押し当てて
名曲の最後みたいに 余韻を奏でる
赤い涙は口元から こぼれ落ちて
はねた雫が乱反射して 黒い虹が見える
親父が遺してくれた 目を閉じる薬
御袋が遺してくれた 夢を見る薬
流れ出る僕の代わりに 安い酒で
噛み砕いては胃袋に 注いで
ゆっくりと 時間が
止まるまで すべてが
自分を許せないとき いつもそうしているだけさ
生まれ変わりたくて 繰り返す儀式
こんなはずじゃなかったって
ぽつりと つぶやく
ぼやけて 何も見えない
吸い込まれてく 音のない世界
もう僕の姿は 誰にも見えない
もう僕の声は誰にも とどかない
この命 行いのすべてを
淡々と闇に暴かれて 裁かれる
すべてが終わる そのとき
静かに鐘が 鳴りわたる
人はきっと 決まった尺で生きている
もがいても足掻いても 収まるだけ
何も残らない なんにもなかった
自分の首を締めたら ただの終わり
伝えたいこと たくさんあった
やらなくちゃいけないこと ばかりだ
見続けた夢を 諦められない
もっと君のそばに いたいよ
ああ やっぱり未練があふれる
後悔よりももっと あふれる
ごめんね親父 ごめんね御袋
まだ再会には 早すぎるよね
倒れていたからだを 抱きかかえて
頑張れよって生きなくちゃって 揺り起こして
熱いコーヒーとタバコ
熱い風呂とメシ
あふれだす言葉
叩きだす詩
時間がくれば自転車にまたがって
今日も仲間が待つ店で
中年の臭い汗をかきながら
下品なジョークで恥をかきながら
働いて働いて
自分も現実も笑い飛ばして
残りの尺が どれだけあるのかわからないけど
生きる 僕は生きる
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
空を友に
あなたの御印を追いながら
緑を共に
あなたの歌声を聴きながら
今日を飽きもなく
また繰り返す今日を閉ざさぬように
生きています
いつもあなたがそばにいる
風よふけ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
どんなに好きか伝えるために
辞書を片手に夜通し書いた詩
募る想いに憑依されては詩う
辞書を枕に書き果てては眠る
僕の辞書には君の名しかない