詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
真夏の宴 一服の涼 しだる雨 気を洗うか好し 木々悦びて好し
夏の雨 見目染めながら 浄めゆく 木々悦びて 心静かに
大粒の 雨タツタタツタ 葉を叩く 乾いた心に サンバ響きて
雷鳴に 雨粒猛り 夏の涼 蝉驚いて ジジジジと鳴き
土ぼこり むせる緑香 蝉の声 洗い流され 雨下涼潤
焼きついた 世界鎮める 今日の雨 涼一色も 夏の趣を増し
声もなく 人影もなく そぞろ波 雨のみ戯る 夏ひと休み
ってゆーか あんまし降ると うっといしー 海行きたいぢゃん 焼き入れたいぢゃん
一面に 黄金の空と 赤とんぼ もう秋ですね 時足早に
日没の 一転の涼 静む夜 朝は既に 身を締める寒
嵐去るも 心すぐれず また眠る 秋の夜長の 幕開けるまで
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