詩人:山崎 登重雄 | [投票][得票][編集] |
治癒 / 偶像は実体が破りトラウマは消えた
開放 / 新しき舞台には新しき演者が相応しい。
本音 / 私は私を知っている。約束は果した。
報芽 / 冬を知る者が春の慶びを味わうが如し
性 saga / 男は一振りの刀だけを帯びて生きる阿呆
性 saga / 女は腹の中で血の涙を流す鬼
性 saga / いずれも抜き差して魂を喰らい合う亡者
性 saga / 心も身体も囚。だから心が生きて、性。
保線 / 同じルートを直し続ける。
ロシアン・ルーレット / こめかみに銃口をあて生きていく社会。
ロシアン・ルーレット / 弾いた者だけが知る真実。
告白 / 言えないままの後悔は、羽の色を詐り公園で餌を貪る鳩ぐらいに、屈辱。
文豪よ聴いてくれ / 二人で罪を作り 罰だけを抱いている
名前 / 呼べばいい。その名を知るなら。
言葉 / 空っぽのままでも、思い切り投げてみればいい。
孵化 / たった独りで殻を破っても、翼はまだ覚束ない。
人の夢 / 儚いと言うが、そうとは限らない。
時 / 空を見ながら円盤が飛来するのを待っている愚かな雨上がり。
小者 / そんな奴がここに独り。
wrapping / 幼子のまま大人で包む。
嘘 / 好きだ、は嘘。素敵だ、は本当。
嘘 / 自分に巧妙に騙されて俺はまだそれを知らない。
詩人の憂鬱 / 産み落とした言葉が身を喰らう。
祝福 / 眠れ。闇は俺が見張る。
夜明け / 間に合わない。君の傍らで灰になる。
求愛 / 宛先不明のため差し戻し。
危険文士 / 詩人は狩られる。そして人類は滅ぶ。
贋者 / やはり勘違いか。詩人が一番文盲だ。
剣豪 / そのペンで何人葬り去った?
一助 / 彼女は乗り越えた。そして終わり。あとは詩人の鼻歌だ。
不可 / 泣くには早過ぎた。でも笑うには遅すぎる。
待っているから・・・ / 詩人に愛なんかねぇよ。文盲の戯言さ。
詩人の業 / 言葉だけが空を舞い、綴りし者は墓の中。
いない。何処にも。 / 僕の憧れも君の魂もここにはいない。
[前頁] [山崎 登重雄 の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -