詩人:MARE | [投票][編集] |
角のすり減ったおもちゃ
家の隅で
お父さんのタンスの中
大人の香り
月も太陽も
上がったり下がったりで忙しい
パジャマを着るから
上を向いたまま
夜をはがしたい
ひとり僕を見つけた君の顔は
見たことないくらい穏やかでした
捕まえたトンボをそっと そっと
君に見せたかっただけ
泥だらけの靴に
また泥を付けて
お兄ちゃんの自転車
風をつくるよ
月も太陽も
上がったり下がったりで忙しい
今は遊んでいたいから
上を向いたまま
夜をはがしたい
澄んだ水たまり
今日もすぐに濁ったけれど
星が踊ってる
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通り過ぎる人の
笑顔を知れない寂しさに
あなたを想うわけじゃないけど
温もりを求めてしまうの
お腹空いても賞味期限ばかり見ないで
私の味知らないくせに
あなたを取り巻いてる友の目線が
宝石を守る赤外線みたい
虚しくても歌っているの
いつでも私に気づくように
泣き声であなたをかき消さないから
恥じらわないで確かめて
迷ってる
みんな 迷ってる
理由とか 意味ばかり探してる
真実を頼りにする前に
温もりを感じていたい
世界が1つじゃないとしても
あなたが二人いるわけじゃないでしょ
私とあなたで100%のジュースになりたいの
だから
だから
虚しい時があったって
だから そうなの
あなたを歌うの
あなたを叫ぶの
あなたの知らない景色の色も混ざるのよ
だから私を手に取って
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さよならウサギ
いったい何者ですか?
バイバイする時いつもいて
耳が目立ってます
ずっと こっちを見つめて
さよならウサギ
僕のかわりにグッバイって
言ってくれてるの?
耳が目立ってます
見て見ぬ振りして さようなら
食べて 食べて 空を 僕を
さよならウサギ
そこは暗い 暗い 暗い
食べて 食べて 夜を 風を
さよならウサギ
そこでcry cry cry
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静かすぎる夜に感じた 月の孤独
足音もしない瞼の裏
待ちわびてざわめく草
誰の帰り道でもなく
私はここで迷うの
月は唄う
今夜はひとり
心の形を知りました
月は唄う
今夜はひとり
静かに響いて涙落ちるまで
目をそらす天の邪鬼
誰も見てないからそばにいて
さよならしたくないのに
さよならと言いました
月は唄う
今夜はひとり
同じ月なら隣りで見たい
月は唄う
今夜はひとり
夜がはがれて生まれる星
抱きしめて離さないから
あなたのやさしさだけ ここに残った
静かすぎる夜に感じた 月の孤独
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秋風に混じる雨は僕を洗った
人のやさしさを知る方法を教えて
君の光でかき消されたい
君の光でかき消されたい
君の光でかき消されたい
2つの手の間に熱がまだ残っている
傘ひとつ真ん中にさしているから
車の光に惑わされる前に
君の光でかき消されたい
秋風が止む前に
雨がやんで傘が消える前に
君の光でかき消されたい
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そよ風に乗って
訪れる春に
着込んだ服も踊り始める
川のせせらぎ
鳥の声
誰もいない場所で
君は咲いたの?
満開のさくらに
見下ろされた君は
僕の耳元を
優しく包み込む
少しくすぐったくて
にやけた僕の笑い息で
どこかへと飛んでいった
そよ風に乗って
咲き誇る春に
背中を向けて笑い泣く
すくいあげた花びらに
君を探して
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難しい言葉
並べては迷って
これだから僕は
また同じ後ろを気にして
あの頃見えてたもの
今ではもっと見えるふりして
今なら言えると
つぶやいた
聴かれたくない歌
作っては涙で消した
そのままの言葉が怖くて
僕を見せないまま
世界は動き続けた
寂しさに溢れて
この部屋を飲み込んだ
声を出さないまま
鼓膜は揺れ続けて
寂しさに溢れた
世界に船を浮かべた
柔らかすぎるあなたにできた傷が
まだ僕に残ってる
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誰だって 目を閉じれば
いつだって 夜になって
朝日が照って 眩しくて
ほんのちょっと まだ夜でいたい
光の色って何色なの
眩し過ぎて 見れないから
だけどわかってる気がしたのは
光を通すような 瞼の薄さ
夢の中で探してる
夜が見せる光の色
目を凝らして覗ければ
そこにあるって
わかってる
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***
あなたが一人で泣くとき
あなたが一人で泣くとき
その涙は行く当てもなく
あなたの瞳にたまるだろう
その滲んだ一瞬の景色を
シャッター速度を遅くして
滑る光を伝って 涙は落ちるよ
部屋の外は全て
そう 全てが走り去る
あなたが一人で泣くとき
あなたが一人で泣くとき
その一瞬をあえて
アーティスティックに
私に残して
***
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***
遠くの方で聞こえた
笑い声で動き出す
近くの方で聞こえた
足音奏で踊り出す
知らない 知らない
聞かない 効かない
孤独に踊る美しい人
泣かない 鳴かない
見てない 向かない
声を恐れてうつむく人
ただ 呼んだだけ
肩を 叩いただけで
振り向いたあなたは
笑顔でした
肩もぶつけてこない
すれ違う誰かも聴いてるよ
遠くの方で聞こえた
笑い声で動き出す
近くの方で聞こえた
足音奏で踊り出す
空が晴れたら高くまで
翔んだ心が歌い出す
同じリズムで合わされば
手を繋ぎあなたは笑い出す
***