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誰かを
心から愛したとき
空が七色に変わる
次のページを開くと
そこには新たな世界
人を愛することは
自分を愛すること
それに気付ける時が
いつか必ず
訪れるのだから
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すごく
すごく
嬉しいことが
あった次の日も
今日も嬉しいことが
あるといいなって
思う
けれどこの世界は
そんなにやさしくは
出来てないんだよ
気付いたのは
日が昇るより
ちょっと前
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そこでは蠢いている
春はまだかと
早々と
蛹を食い破って
まぁ、なんとか
あたしは
蝶に
なれたのだけれど
暗い暗い
繭の時期から
空を夢見て
い過ぎたせいか
初めて空を舞った蝶は
落胆してしまった
なぜなら
本当の空は
あんまりにも
…汚れていたから
憎悪や憎しみ
悲しみや嫉妬心
そういうもので
空は汚れすぎて
そして…そのうち
蝶も夢を見なくなって
けれどせめて
自分自身は
汚れぬようにと
そして
真実の空
大好きな本当の夢の空に
強く抱いた夢だけは
これ以上汚れぬようにと
そして
その願いの証として
羽をむしって
空高く散らし
蝶であるあたしは
また
真っ暗な場所で
深く眠った
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何も言わず歩く土手
ぶつからない手に
何も残せず
戸惑って
ちらり見上げた空に
長くのびた
ひこうきぐも
色を変えてしまった空は
すれ違う事さえできなくなった二人によく似てる
あなたの言葉に
うつむいて
走り去る事ができたら
あたしはあなたを
嫌いになれたのかな
始まりと同じ
この空の色
泣かないようにと
思い出しながら
まだ輝けない星を探した
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目の前から光が消えた
瞳が輝くのをやめた
意味が無いので
呼吸を停めた
嗚呼
雨だと教えてくれたのは
真っ暗な空と
心臓を貫く黒い矢だ
痛くも痒くも無い
ただ
あたしは
此処に居たい
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はにぃはにぃ
僕の大事なはにぃ
いつまで眠っているの?
さぁ
その可愛い瞼あけておくれよ?
緑と碧の美しい瞳を
早く僕に見せておくれよ?
空はとても静かで
嗤うこともしない
こんな素敵な夜なのに
はにぃ、
君は眠ったままで
ブロンドの長い髪も
白く透き通る頬も
…ねぇ何故、
冷たく紅いの?
砕けたガラスの靴
愛しい唇からは
吐息もなく
僕の名を呼ぶ声もない
零れた筈の悲しみを
これ以上の何に例えたら
時を越えられるというの?
愛しい、はにぃ
握りしめた手を
握り返す事も出来ぬ
はにぃはにぃ、
君は最期に何を思い、
散ったのだろう?
果たしてそれは
幸せだと思えただろうか?
水面に映る僕
君との思い出を
愛しい瞳に閉じ込めて
はにぃ、はにぃ
答えておくれ
いつものように
小鳥よりも愛らしい声で
はにぃ…はにぃ…