詩人:右色 | [投票][編集] |
昨日までの自分を無駄にしない為に
今日の自分を無駄にする
そんなこと毎日繰り返してる
それが間違っているなんてこと
言われるまでもなく
分かっているんだ
ただ
何かを「諦めたり」
「捨てたり」するのは
続けたり
見つけたりするより
ずっとずっと
勇気がいることなんだよ
残念なことに僕に勇気はなく
全部続けるとか
全部捨てるとか
あるのはそんな極端で
それこそ目的や目標
果ては理由や理屈
そういうものを全部が全部
全て台無しにする蛮勇でしかない
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つまらない夢を見た
断片に恋をして
全体を喪失してまう夢だ
クジラが空を飛ぶくせに
僕自身は地べたを這いずり回る夢だ
人がたくさん出てくるくせに
みんな顔と声がない
人間嫌いというわけでもなく
かといって
一人が嫌いなわけじゃない
半端で曖昧な立場にいる僕は
理想に近い夢を見ても
ただ立ち竦み
何をすることもなく目を覚ますのだ
本当につまらない夢だ
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『君は星のようだね』
そう言う君はいつも大袈裟だよ
すぐに宇宙とか世界とか使いたがる
私はね
そういう大きな言葉はあまり使いたくないんだ
だってそれ以上に大きなものが出てきたら
どんな風に言っていいか分からないじゃないか
『君はロマンチストだね
でも心配要らないよ
君が世界や宇宙と言ったものより
大きなものを見つけることが出来たということは
君の世界や宇宙が広がったというだけの話で
その大きなものこそが君にとって世界や宇宙になったんだ
僕は思うんだ
そうやってどんどん世界や宇宙を広げていったからこそ
その世界に君がいて
その宇宙に君という星が瞬いているんだとね』
どっちがロマンチストだか分かんないね
でもそういうの
嫌いじゃないよ
だからキスしてあげる
そしたらまた
星だの
世界だの
宇宙だのと言ってくれ
きっと嬉しいから
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僕の見ている世界は白黒
好きなものは白で
嫌いなものは黒だ
だから僕の人生は簡単で
黒い所を白く塗りつぶすだけ
「嫌いなものを好きなる」
そのことに興味も関心も意味も理屈も
全部使い切る
好きになれば
もうどうでもいい
さっさと次の「嫌いなもの」を「好き」になる
極端で
故に簡単に
延々と繰り返される
果ては視界も世界も真っ白に染まり
黒いトコロはなくなった
何もなくなったと
少しの涙と
最大の安心を以って死にゆくまで
延々と
えんえんと
(泣いているみたいですね)
えんえんと
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だからね
成功する人間というのは失敗しないんだよ
言ってしまえば
成功か失敗か
そんな当たり前の前提すら存在していなくて
ひたすら成功しかないんだ
とても不健全な思考だよね
善悪の観念すら
乳幼児みたいに可愛いと思えるくらい不健全だ
人間は不満があるから生きていける
ガソリンであり、血液だ
だから失敗しないというのは
食事を摂らないということと一緒なんだよね
外から失敗という不満が摂取できない以上
内面を向かざるを得ない
そうなれば時間の問題で
果ては
「人間は何故生きているか」
そんな人類最後のリミッターも突破してしまう
成功をしていけない
成功を目指さなくてはいけない
答えというのはそれくらい矛盾して然るべきだ
矛盾の無い答えなんて嘘そのものだしね
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長い間知ってたけど騙されてた
「楽しい」って「楽」じゃないんだよね
同じ漢字を使ってるからとか何とか言い訳してるけど
騙したはワタシ
騙されたのもワタシ
「楽」というのは
「楽しい」の抜け殻なんだ
詰まらない言葉遊びではあるけど
「しい」は「恣意」で「思惟」だ
そこに意志があるから楽しい
そこに思考があるから楽しい
どちらも持ち続けるのは辛いけど
だからこそ楽しい
ワタシはワタシを騙したワタシに罰を与えた
「楽」なときに「辛い」と言って
大変な時には、笑顔で「楽しい」って言うそんな罰
ああでも
結局罰にならなかった
驚く程、違和感がないのだから
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あつくもなく
さむくもない
そんな日
何をすることもなく
街へとフラフラ
目的も目標も
今日は布団と一緒にベランダでお休み
ただの体として
ただの僕として
流されるようにして流される
ゆらりゆらり
こういうどうでもいい日は
くすぐったくなるくらい
どうでもいいが
気持ちいい
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歌は歌う方が好きかな
言葉は違っても
伝えきれなかった想いを
しゃぼん玉みたいに
優しく
中空に
散らせることができるから
そうして
ほんの少し軽くなって
地面と平行に歩くことができるから
歌は歌う方がすき
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毎日だいたい同じ時間に目が覚めて
枕元の目覚ましは
だんまりを更新中
毎日だいたい同じ道を通って
だいたい同じ場所へ
走っても歩いても
同じ時間
ギリギリセーフ
毎日だいたい同じようなことをこなして
毎日だいたい同じ道を帰る
ずっとだいたい同じ感じ
でも毎日少しだけ違う僕がいて
毎日少しだけ違っていた
どんな違いだったのか
楽しいとか
悲しいとか
そういうものを言えるだけ並べれば
少しは正確に言えるかもしれないけど
それは思い出になる前の
とても柔らかい気持ちだから
今はまだ
いえない
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ごめんなさい。
特に理由も意味も無いけれど。
週に一度はごめんなさい。
それ位、謙虚に生きたいってこと。
ありがとう。
たまには空や雲に感謝する。
そうすれば、
週に一度くらい
ありがとうが降ってくる
ざーざー、ありがとう
雨の日が少し待ち遠しい。