詩人:タコス | [投票][得票][編集] |
「さめることのない一時の夢」
夜、明かりを求めて窓にくっつく小さな虫たち、そしてそれをねらう雨蛙。
彼等は部屋の中からの僕の視線というものに、おそらく気付いてはいまい。眼中にないのだ。
同様に、僕の背後にも視線ならぬ何かがあるだろう。その意味はまだ分からない。
あっそうだった。
「わたし」はいないのだ。
「その状態が訪れる」という事から言えば、「目が覚める」も「眠りに就く」も同じである。
これはトリックではない。
”しゃくやくばつ” 平成元年1月8日 路上にて
小さくて、いっぱいごろごろしている。