詩人:栢徠 | [投票][編集] |
僕の事は忘れてくれ
君と僕の幸せは別々の場所にあるんだよ
さぁ、歩き出そう僕達の未来へ
あの日の想いはまだ僕の胸の中の中にある
でもあの日とはもう違うんだ
僕の事は忘れてくれ
それでも、もし思い出す事があったなら
あの優しい歌を口ずさんでくれないか?
君が微笑みながら歌った歌を
君を愛した想いに偽りは無いんだ
だけど気づいてしまった
僕では君を幸せに出来ないと……
僕の事は忘れてくれ
それでも、もし出逢う事があったなら
「久しぶり」と笑いあいたいと思うんだ
これが僕から君への最後の願い
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屈託も無く笑いながら、お互いの想いを言い合えたあの日
今はすごく懐かしい
今は周りに気を配りながら
ただすれ違うだけの毎日
どうしてこうなってしまったのだろう
繋いでいた手が離れた時
きっと私達は別々の道を歩み出したんだ
お互い同じ道を歩いている気になっていた
すれ違いざま私に微笑んでくれるあなたが好き
約束を覚えてる?
小さな小指を絡ませた
遠い未来への約束
それは幼き日
私達がまだ同じ道を歩いていた時代
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スズラン咲いた
小さな花が
スズラン揺れた
白い花が
スズラン咲いた
スズラン咲いた
でも誰にも見えないの
スズラン揺れた
スズラン揺れた
でも誰にも見えないの
どこかで咲いた
スズラン咲いた
どこかで揺れた
スズラン揺れた
誰にも見えない楽園で
スズラン咲いて
スズラン揺れた
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久しぶりに帰ってきた君は後ろ足を痛めていた
キチンと座る事も出来ない君は少しごはんを食べた後、再び歩き出した
私の視線に気づいたのか振り返った君は
微笑んだ気がした…
慌てて外に出たのに君はどこにも居なかった……
嫌よ……やめてよ……
どこへ行くの……
やせ細って……
ボロボロじゃない……
君の微笑みが
『ありがとう』
『さようなら』
そう言った気がした
嫌だ……嫌だ……
帰って……きてよ……
嫌だ……嫌だ……
君の鳴き声が聞こえない………
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寂しさを言葉にできたなら
少しは胸の痛みは消えますか?
言葉にならない寂しさは
私の胸を締め付ける
形の無い拘束具
鍵はどこかに落としたの
振り向いても見つからない
小さな小さな銀の鍵
寂しさを言葉になんて出来ないの
胸が締めつけられるだけ
時間は癒やしてくれないわ
胸の拘束を強くするけだけ
寂しさを言葉にできたなら
あなたは私を抱きしめてくれますか?
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夜空に近く飛ぶ
数多くの蛍火に誘われて
歩き出すは夢の国
優しい夢の案内人
蛍火を連れた優しい人影
誘い誘うは夢の国
蛍火に誘われて
優しくもせつない夢の旅
忘れたはずの
遠き日に
誘い誘う蛍火の
優しい光が
切ないの……
今夜も蛍火に誘われて
夢の旅路へ向かうだけ
あの日はもう
夢の旅でも戻れない……
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一人で居ることに慣れすぎて
人と共に居ることが苦痛になった
顔に浮かぶのは精巧に作られた笑み
心に行き渡るは痛みを伴う悲しみ
来ないで……
もう、忘れたの
『寂しい』なんて感情
それでも寂しいと感じたのは
君の笑顔が優しすぎるくらい優しかったから
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それは儚く小さな光
私が贈る
あなたの送り火
一本の線香花火に思いを込めて
落ちる事無く消えた儚い光
去年は二人で見ていた優しい光
あなたへの送り火にピッタリでしょう?
光の消えた線香花火を手に持って
満天の星空を一人見上げた
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見えないものを見ようとして
暗闇の中、瞳を閉じた
何もない闇の中で
微かに見えるは音の無い雨
見えないものを見るために
微かな希望と共に瞳を閉じた
どこまでも続く闇の中
優しい君の笑顔を闇の中で探す