詩人:栢徠 | [投票][編集] |
キミの優しくて寂しげな笑顔を見て
遅すぎる『ありがとう』を告げる
本当はもっと早くに告げなければならない事わかってた
告げる事が出来なかったのは僕が弱いから
『ありがとう』は『さようなら』
告げる勇気なんて持ってない
またキミと手を繋いで歩ける時代が来たら
もう一度キミに愛を誓おう
キミを愛せて幸せだった
キミに愛されて幸せだった
さようなら
僕の愛しき人よ
忘れないで
もう一度キミと出逢えるその日まで
僕は誰よりもキミを愛してる
いつかまた、キミと手を繋いで歩けるその日まで
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寂しい
でも何か違う
切ない
何か足りない
寂しさと切なさを混ぜ合わせて、ぐちゃぐちゃにして
そうして出来た混沌としている私の感情
真っ黒になって
真っ暗になって
どこまでも沈む
寂しくて切なくて
いつの間にか、泣けなくなった
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僕らはとても不器用
好きだよも
愛してるも
伝えられない伝わらない
君の中の言葉を見つけられず
僕の中の言葉を形に出来ない
なのに愛されたいと願う
これは僕らのわがままですか?
愛し方はわからない
でも愛されたい
不器用な僕らはただ愛されたいと望む
なのに言葉を口には出せないから……
暗闇の中
君の手を探して
離れないようにと
手を繋いだ
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大きな虹を見つけたら
その足元へと走っていこう
そこにはきっと
あの頃忘れた夢がある
大きな虹の足元へ
行きつくことが出来たなら
そこにはきっと
大切な思い出が眠ってる
大きな虹の上に乗り
空を歩いて渡ってみよう
そこにはきっと
たくさんの笑顔が君を待っている
忘れないで?
大きな虹は心の中で
君が来るのを待っている
夢と想い出、笑顔を持って
君が来るのを待っている
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暗闇の中、あなたの声が聞こえた
「愛してる」
暗闇の中、遠くに見える懐かしい後ろ姿
泣きながら追いかける
追いかけても、追いつかない
ただ暗闇の中あなたの声だけが響く
「愛してる」
私の嗚咽は音にならずに消える
力尽きて座り込んで
距離の変わらない愛しい後ろ姿を涙に濡れる瞳で見つめる
「愛してる」
あなたの声だけが響く
私の声は音にさえならず暗闇の狭間に消える
「愛してる」
その言葉が呪いの言葉に聞こえた
その声が恨みに満ちた声に聞こえた
耳を塞いで、頭を抱えて
いつしか、暗闇の中で私の嗚咽だけが聞こえた
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ふと気が付けば
桜は満開の季節を過ぎていて
強い風に揺れる枝から
花びらが舞っていた
もう、入学式は終わった筈だ
君はここに居ない
それは君が選んだ道
まだ、入学式はしていない
私はここに居る
それは私が選んだ道
電車を待つ私に届いたメール
真新しいスーツに包まれた君
いつもの笑顔でそこにいた
誰も居ない駅のホーム
時は流れて、桜が舞った
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学校辞めたい
とは思わないけど
なんでここに居るんだろう
とは思う
それは漠然な疑問で
答えはすぐ近くにあるのに
答えはとても遠くにある
答えはもう解ってるのに
答えはまだ解らない
疑問はある
疑問はない
答えはある
答えはない
もう解ってる
まだ解らない
ただ漠然と頭の中を駆け巡る
君は、自分の答えを見つけましたか?
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君が好き
何よりも大切
誰よりも愛してる
どれも言葉にならず
ただ胸の虚空にはじけて消える
消えた言葉は再び生まれ、消える
言葉にする方法は見つからず
残された時間はもう少ない
願わくば
この想いが君に届き
最後の瞬間笑えるように
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「今楽しい?」
違う道を歩む君は笑いながら聞く
君は楽しそうだね……
「まぁまぁ、かな」
嘘だよ
本当は全然楽しくなんてない
他愛のない話
楽しそうな君
苦しいだけの私
苦しいよ……
お願い、助けて……
ここから出して……
届かない
伝わらない
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突然の着信
名前を見て、慌てて通話ボタンを押す
「ど、どうしたの!?」
「明日の時間割り、なんだっけ?」
「………わかんない」
「そっか、じゃあ後でメールで教えて」
「えっ、うん」
「よろしく」
たった、それだけ
それだけでも、自分を頼ってくれたのが嬉しい
他の誰かじゃなく、私
メールでじゃなく、電話
ただの友達で良いよ
きっと、二年後には私のアドレスは君の携帯から消えて
私の事なんてすぐに忘れてしまうだろう
だけど、今だけは
友達で良いから
近くに居させて
友達で良いから
私を頼っていて
私の友達
私の、好きな人