詩人:栢徠 | [投票][編集] |
一羽の鳥が飛んでいった
幸せの唄を歌いながら
一羽の鳥が飛んでいった
悲しみの唄を歌いながら
一羽の鳥が飛んでいった
喜びの唄を歌いながら
一羽の鳥が地に堕ちていた
弱々しい鳴き声を出しながら
「あなたに私の唄は届きましたか?」
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私はあなたの笑顔が大好きです
大きな写真の中の君は
私が大好きな笑顔でした
でも、白い花に囲まれたその笑顔は逆に私の胸をしめつけました
もう、写真でしか君の笑顔を見ることは出来ない・・・・
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どうして君はここに居ないんだろう
どうして私はここに居るんだろう
君は今何の授業中なんだろう
私はつまらない日本史
あぁ、どうして君はここに居ないんだろう
君が居ればこのつまらない授業も少しは楽しく過ごせるのに・・・・
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小さな丘の上から叫びました
誰にも届かない言葉を
言葉に重なる様に風が吹き抜けていきました
届かない言葉と共に
数分後、携帯電話が鳴りました
1通のメールと共に
『恥ずかしい事叫ぶなよ』
本文はそれ一行
誰にも届かない筈の言葉は
言の葉となって風が届けてくれました
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あぁ、そうか
これは夢なんだ
だって、そうでしょ?
さっき笑顔で別れたもの
嘘よね?
夢なのよね?
お願い、嘘だと言って
お願い、夢なら覚めて
あの人がいなくなったなんて
でも、真実は・・・・現実は懺悔だった
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優しく笑うあなたが大好き
赤くなりながら手を差し出してくれるあなたが大好き
真面目な表情をするあなたが大好き
あなたが大好き
でも、本当に見てるのは私じゃない
私のむこうに誰かを見てる
それが誰なのか私は知らない
それでも良い
私はあなたが大好きだから
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死神は泣いていた
ごめんなさい、ごめんなさい
死神は謝りながら泣いていた
あなたの命を奪ってしまうから
あなたの大切な人を悲しませてしまうから
死神は泣き、少女は微笑んだ
なんであなたが泣くの?
私が死ねば家族は助かるわ
私の治療代をもう払わなくてすむもの
少女は笑いながら目を閉じた
少女は思った
あなたが泣いてくれたから私は笑いながら死ねるんだ
優しい死神さんありがとう
そう思いながら少女は死んだ
いつまでも
死神はただ少女のために泣いていた