ホーム > 詩人の部屋 > 栢徠の部屋 > 新着順表示

栢徠の部屋  〜 新着順表示 〜


[17] 狂気
詩人:栢徠 [投票][編集]

大切なものは失ってから気付く

どうやらそれは本当らしい
真っ赤に染まる君を見下ろし、思う

でも、私は失うと同時に手に入れた
永遠に私だけのあなたを

だから踊ろう?
いつまでも続く二人のワルツを



それは赤く染まる二人の舞台

それは終わる事ない血に濡れた狂気の夢―――

2007/02/03 (Sat)

[16] 夢の中で
詩人:栢徠 [投票][編集]

夢であなたと会いました

あの頃と同じ笑顔を私にむけてくれました

あの頃と同じ様に手をさしのべてくれました

その時私は幸せでした


でも、その手をとろうとした瞬間目が覚めました

伸ばした手は何も掴む事は出来なくて


ただ、一人ベットの上で泣きました

2007/02/03 (Sat)

[15] 車道のむこう側
詩人:栢徠 [投票][編集]

あなたは幸せそうだった

可愛い女の子と楽しそうに笑いながら

きっと彼女さんなんだね

私の視線に気付いたのかあなたは顔をこちらに向けた

それと同時に車道を車が走っていった

きっと車が走り去った後、あなたに見えるのは私の後ろ姿

でも直ぐに彼女との会話を再開するんでしょ?

そんな想像を巡らすしか出来ない車道のむこう側

2009/05/26 (Tue)

[14] 初めて君と
詩人:栢徠 [投票][編集]

初めて君と出会った時、君は満開のヒマワリに囲まれて笑っていた

初めて君と話した時、偶然の再会に君は小さな子供のようにはしゃいでいた

初めて君の病気を知った時、君はどこか諦めたように笑った

初めて君と手を繋いだ時、君は「死にたくない」と泣いていた


初めて君が病室に居なかった時、君は二人が初めて出会ったヒマワリ畑にいた

君はヒマワリに囲まれて初めて出会った時の様に笑って眠っていた

初めて君と交わしたキスは、冷たい死の味がした・・・・

2007/02/03 (Sat)

[13] 相合い傘
詩人:栢徠 [投票][編集]

波間に相合い傘を描いてみる
ハートの乗った傘の下に二人の名前を書いてみる
名前を書くと同時に、波が全てを覆い隠した

少し崩れた傘と名前
波がくるたび消えてゆく
私はただそれを見つめた

これが消えたら私も行こう
ここはさみし過ぎるから


そして私は歩き出す
後ろに君のまぼろしを
前には見えない相合い傘

一歩足を進めるごとに
離れていくものがある
一歩足を進めるごとに
近付いているものがある


今、君に逢うために
全てを捨てて歩いてく

2007/02/03 (Sat)

[12] 夢の中の約束
詩人:栢徠 [投票][編集]

幼い少年は幼い少女に言う
少女は少年の言葉に首を傾げる

大きな木の下での小さな二人の会話


少女は夢を見る

木の下で笑っているのが自分なのかもわからずに


今日も会話は聞こえない・・・・

2007/02/03 (Sat)

[11] あの日
詩人:栢徠 [投票][編集]

君が、みんなが居なくなってもうすぐ10年になるよ

なんだかあっという間だった

あの日、私はなんて無力だったんだろう

みんな私が行くのを待っていてくれたのに・・・・

君は最後まで待っていてくれたのに・・・・

私は・・・・


また、あの日が来る

ごめんね、毎年泣いてばかりで

でも、きっと今年も泣いてしまうんだ


今年は朝からみんなに会いに行くよ

みんなは、まだ私を仲間だと言ってくれますか?

2007/02/03 (Sat)

[10] 思い出
詩人:栢徠 [投票][編集]

君が笑った

君が泣いた

君が怒った

君が、笑った


あぁ、思い出の中の君は笑っている

最後の思い出の君も笑っている

苦しい筈なのに
痛い筈なのに
泣きたい筈なのに

君は笑っていた

2007/02/03 (Sat)

[9] 約束
詩人:栢徠 [投票][編集]

「約束だよ?」

流星群の訪れた夜に君と交わした約束

それを君は覚えてるのかな


10年ぶりにまた流星群がやってくる

それは約束

君は、来てくれる?
約束を守りに・・・・


「10年後の流星群の夜、君を迎えに来るよ」

2007/02/02 (Fri)

[8] 君の居る場所
詩人:栢徠 [投票][編集]

君は今どこにいるんだろう?

君が今居る場所に雪はある?
君が今居る場所に花はある?
君が今居る場所に海はある?
君が今居る場所に虹はある?

君が今居る場所から
私は見える?

君は何を思っている?
泣いてばかりの私を見て


でも
もう少し、待っていてください
もう少し、泣かせてください
もう少し
もう少し、私が君の居る場所に行くまで待っていてください
君の分も私はこの世界で生きてみます

だから、もう少し、待っていてください

2007/02/02 (Fri)
207件中 (191-200) [ << 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 >> ... 21
- 詩人の部屋 -